ランボルギーニ・ウルス ペルフォルマンテ(後編)

2023.09.21 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 「ランボルギーニ・ウルス」の高性能バージョンである「ペルフォルマンテ」には、ほかのウルスとは異なる足まわりや走行モードが組み合わされている。その走りの質を、レーシングドライバー谷口信輝が確かめた。
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“ウルス初”のサスペンションは……

いつものワインディングロードで試乗して、ランボルギーニ・ウルス ペルフォルマンテの圧倒的な加速感とコーナリング性能に感銘を受けた様子の谷口信輝。その足まわりについて、谷口はさらに深い話を聞かせてくれた。
「サスペンションにはブッシュと呼ばれるゴム部品が組み込まれていて、これが路面から侵入する細かい振動などを吸収してくれるのですが、ウルス ペルフォルマンテのブッシュはわりと容量が大きいみたいで、少しブワブワする感じがなきにしもあらず、です。その意味でいえば、レーシングカーのようにカッチリとした感触とは明らかに違って、ほんの少しフワンフワンする傾向も残っています。いずれにせよ、ドライビングモードを切り替えても、さすがにブッシュまでは硬くなりませんからね」

では、“ペルフォルマンテ”で登場した、ウルスとしては初のコイルスプリング式サスペンション(他のグレードはすべてエアサスペンションを装備)の感触は、どうか?
「とっても反応がわかりやすくていいと思いますよ。違和感はありません。それどころか、エアサスペンションのほうがコイルスプリングの特性に近づけようとしているわけですから、感触が自然なのは当然だと思います」

続いて谷口にはドライビングモード切り替えの「ANIMA」を試してもらうことにした。
「エンジンスタートボタンがフラップの下に隠れているのもそうですが、このジェット戦闘機的な操作レバーが、とってもいいですよね。ところで、いま見るとストラーダ、スポルト、コルサ、ラリーの4モードしかありませんが、前はもっと多くありませんでしたっけ?」

さすが谷口。実は、ウルスのドライビングモード切り替えは、もともとストラーダ、スポルト、コルサ、サビア、テラ、ネーヴの6段階だったが、エアサスペンションを持たないペルフォルマンテは車高調整を伴うモード切り替えが設定できないので、代わりにこのラリーモードを取り付けたのである。

 
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