ロータスが新型車「エメヤ」を日本初公開 高い動力性能を誇るEVグランドツアラー

2024.08.22 自動車ニュース 堀田 剛資
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ロータス・エメヤ
ロータス・エメヤ拡大

ロータスカーズは2024年8月22日、東京・南青山で新型電気自動車(EV)「エメヤ」を日本初公開した。

「ロータス・エメヤ」の外装・内装を詳しくチェックする(70枚)

 
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会場には往年のロータスのF1マシンも展示されていた。
会場には往年のロータスのF1マシンも展示されていた。拡大
写真向かって右から、ロータスカーズでアジアパシフィック・中東・アフリカ地域を統括するダン・バルマー氏、同地域のマーケティングとPRを担うラムジ・アタット氏、日本・台湾のマーケットを担当する寺嶋正一氏。
写真向かって右から、ロータスカーズでアジアパシフィック・中東・アフリカ地域を統括するダン・バルマー氏、同地域のマーケティングとPRを担うラムジ・アタット氏、日本・台湾のマーケットを担当する寺嶋正一氏。拡大

ロータスのEV戦略を担う重要モデル

ロータス・エメヤは、高い動力性能を特徴とする5ドアのEVであり、ロータスではブランド初の「エレクトリックGT(グランドツアラー)」、あるいは「エレクトリック・ハイパーGT」と説明している。2028年までに「オールエレクトリックのラグジュアリーブランド」になると表明しているロータスにとって重要な、SUVの「エレトレ」に続く第2弾の量販EVとなる。

アルミニウム製のボディーは全長×全幅×全高=5139×2005(ドアミラー除く)×1459~1467mm、ホイールベース=3069mmという堂々としたサイズで、可変式の空力デバイスの採用により、Cd値が0.21という空気抵抗の低さと、150kgを超えるダウンフォースを実現。またホイールアーチなど、各所に往年のロータス製ロードカー/レーシングカーのモチーフを取り入れている。

搭載される駆動システムは2モーター方式の4WDで、3種類のグレードのうち、「エメヤ」「エメヤS」では最高出力612PS(450kW)、最大トルク710N・mを、最上級モデル「エメヤR」では最高出力918PS(675kW)、最大トルク985N・mを発生する。動力性能は、エメヤ/エメヤSでは0-100km/h加速が4.15秒、最高速が250km/h、エメヤRでは0-100km/h加速が2.78秒、最高速は256km/hと公称。ロータスは「世界最速のエレクトリックGTのひとつ」(報道資料より)と胸を張る。

ドライブモードは「レンジ」「ツアー」「スポーツ」「トラック」にカスタマイズモードの「インディビジュアル」を加えた5種類で、モードに応じて車高やサスペンションの減衰特性、加速レスポンスなどに加え、可変サイドボルスター付きの車両ではシートの形状も変化。足まわりには電子制御式エアサスペンションが標準で装備されており、オプションでバネ下重量の軽減に寄与するカーボンセラミックブレーキも用意される。

いっぽうで、グランドツアラーとしての高い資質も同車の特徴として挙げられている。バッテリーは総電圧800V、総電力量102kWhのリチウムイオン電池で、一充電走行距離はエメヤ/エメヤSで500~610km、エメヤRで435~485kmと公称(いずれもWLTP複合モード)。出力400kWのDC超急速充電に対応しており、この出力の充電器を使えば14分で残量10%の状態から80%まで回復できるという。電力消費率は18.7kWh/100km(約5.3km/kWh)なので、理論上は10分の充電で最大310kmの航続距離が得られるとしている。

加えて、リアのラゲッジスペースには509リッターの容量を確保しており、これとは別に充電機器の収納に好適なフロントトランクも設定(容量31リッター)。乗車定員は5人で、エメヤS/エメヤRには後席をセパレートシートとした4シーター仕様も用意している。

先進の運転支援システムとインフォテインメントシステムを装備

装備も先進的なものとなっており、例えば先進運転支援システムには2つの「NVIDIA Drive Orion」システムオンチップ(SoC)を採用。データを1秒間に最大で30回処理する演算能力を実現しているという。また自車周辺を監視するセンサーには4基のライダーと18基のレーダー、12基のカメラを用いており、暗所や悪天候のもとでも、半径200m以内の障害物を検知。クルマを取り巻く環境の変化を予測し、最適な軌道を算出するとしている。

インフォテインメントシステムには、公共充電設備の発見をサポートしたり、リアルタイムのバッテリー消費量に基づいた代替ルートを提案したりする「インテリジェントEVルーティング機能」を備えた「Lotus Hyper OS」を採用。インターフェイスとして55インチ相当のAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイや15.1インチHD有機ELを用いた3Dディスプレイを搭載しており、上述のインフォテインメントシステムに加え、車内からのドアの開閉なども後者のタッチスクリーンに統合している。

このほかにも、快適装備として3段階の強さと5種類の作動モードを備えたマッサージシート(全席)や、英KEF製のオーディオシステム、透明/不透明の切り替えが可能なインテリジェントパノラミックガラスルーフなどを設定。ガラスルーフには全体ではなく一部を透明/不透明にできるオプション機能も用意している。

ボディーカラーは「ボレアル・グレー」「ファイアグロー・オレンジ」「ソーラー・イエロー」「アコヤ・ホワイト」「ステラー・ブラック」「カイム・グレー」の6種類。各グレードの価格は以下のとおりとなっている。

  • エメヤ:1634万6000円
  • エメヤS:1793万円
  • エメヤR:2268万2000円

日本でのデリバリー開始は、2024年末の予定だ。

(webCG)

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