ロレンツォ視点の「アウトモト・デポカ2025」 幻のコンセプトカーとの邂逅も

2025.11.06 画像・写真 大矢 アキオ
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

小さなスタンドも見どころ満載

イタリアを代表するヒストリックカーショーのひとつ「アウトモト・デポカ」が、2025年10月23日から26日まで、ボローニャ見本市会場で開催された。初日は時折強く雨が降る悪天候だったにもかかわらず、午前から多くの報道関係者やプレミアムチケットを購入したファンが訪れた。

多くのパビリオンには、特集展示「F1の75年」やインポーターのブース、さらには“テッラ・デイ・モトーリ(エンジンの大地)”を象徴するスーパースポーツカー専門の著名ショップが軒を連ねる。

いっぽう今回も筆者自身の楽しみは、クラブや中小のショップによる出展であった。彼らのスタンドには、かつてカロッツェリアによってつくられたクルマが、他の量産車に隠れるようにして置かれていることがあるのだ。市販をもくろんで製作されながらも目的を果たせなかったモデルあり、著名デザイナーのペンによって描かれながらも、代表作の陰に隠れてしまったモデルあり。しかし、それらはじっくりと見るほど、当時製作に携わった人々の意気込みが伝わってくるのである。

(文と写真=大矢アキオ ロレンツォ<Akio Lorenzo OYA>/編集=堀田剛資)

◇◆こちらの記事も読まれています◆◇

【連載 マッキナあらモーダ!】第935回:晴れ舞台の片隅で……古典車ショー「アウトモト・デポカ」で見た絶版車愛