マツダCX-5 L(後編)

2026.10.01 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 ファン待望の新型「マツダCX-5」ではあるが、試乗した多田哲哉さんは気になるところがある様子。一体、どんなところが……? さまざまな車両を開発してきた専門家としての意見を聞いてみよう。
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サイズ拡大の是と非

「マツダはこれまで何度も奇跡の復活を遂げてきました」と多田さん。オイルショック、5チャンネル戦略の失敗、フォードとの資本提携解消……と、これまでも幾度となく危機や転機を経験しているマツダだが、そのたびにヒット商品や救世主が現れた。

今のマツダも昨2025年度に大幅減益となり、経営状態は好調とはいえない。そんな中で登場した新型CX-5は、プラットフォームや現在用意されているパワートレインこそ従来の改良型だが、刷新された電子プラットフォームに加えて、2世代・14年間変わらなかったホイールベースを一気に115mmも長くした。全長もそのまま115mm大きくなった。

「リアシートは確かに広いですね。さすがにホイールベースが115mmも増えれば、それは座った瞬間に実感できます」

今回のホイールベース延長とボディーサイズ拡大は、ずばり後席と荷室を広くするのが最大の目的という。この14年の間に競合車がどんどん大きく広くなったことで、さすがにCX-5も対応せざるを得なくなった。

「ただ、クルマのモデルチェンジでサイズを大きくするのは、クルマの企画をする人間にとっては、あまりに当たり前すぎる解決策で、そこには常に問題意識を持つべきです」

「本来なら、場合によってはボディーサイズを小さくしながらも、使い勝手をしっかり改善するのが、クルマを新たにつくる醍醐味(だいごみ)だと思います。まあ、今回の新型CX-5を手がけたエンジニアも、そんなことは分かりきっているのでしょうが、コストや時間などいろいろな制約があったのだと思います」

 
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