第364回:恐怖の連鎖……滅びゆく日本!
おバカタレント&クルマ無関心編集者の真実
2008.07.03
小沢コージの勢いまかせ!
第364回:恐怖の連鎖……滅びゆく日本! おバカタレント&クルマ無関心編集者の真実
世の中の子供が勉強をしなくなる!?
またまたクルマとあまりカンケーない話だけど、あまりに衝撃を受けたのでご報告します。それは馴染みの某週刊誌編集者のAさんと飲んでいるときにネタになった、いま流行りのおバカタレントの真実。
小沢:そういえば今よく出てるおバカタレントって実際、会ったりする?
A:会ってる会ってる。9割がた会ったね。
小沢:たとえばあの、若い女の子の××××とかって本当にバカなの?
A:バカもバカ、だってマトモな会話が成立しないもん。
小沢:あれ、わざとやってるんじゃないんだ? もしくは知識はなくとも見識はあって、実は演技してるとかさ……。
A:全然の全く(笑)。実際、会話が通じないのよ。たとえばこうやって小沢さんと話してると会話が10往復はするでしょ。でも彼女たちと話してると、せいぜい1、2往復で終わる。「最近調子どう?」って聞くと、「ウチのネコがね……」で途絶える。
小沢:えー!
A:イメージを共有できないからさ。意図がまったく見えない。たしかに笑えるっちゃ笑えるんだけど。
小沢:すごい時代になったねぇ。そこまでとは思わなかった。
A:ホント、日本は滅びるよこのままじゃ。
小沢:実際、世の中の女の子、勉強しなくなるでしょ。ああいうのをテレビで見てたら。
A:そのとおり! 一番の問題はあれを生で見てる小学生の女の子たちだよね。男の子でもいいけど、ああいう奴らが何千万円って収入があるって知ったら、どうなると思う? マジメに勉強するのはアホらしいって思うでしょ。
小沢:えっ、あれで何千万ももらってるわけ?
A:もらってるね。あれだけテレビに出てれば。
小沢:ヤバい。ウチの親戚の子にバラエティ番組なんか見せないようにしないと……無理だけど(笑)。
A:いやいや小沢さん、ホントにそうしたほうがいいって。このままじゃ日本が滅びるよ。
小沢:でもそうだよなぁ。俺も昔から顔だけ可愛くって歌が下手なアイドルとか、ああいうのがテレビでもてはやされるっていいのかなぁって思ったけど、事態はさらに悪化してるわけだ。
A:バカは連鎖するからね。バカはバカを見て成長し、ますますバカになる(笑)。
小沢:バカのモンスターだ。シャレじゃなくって時代が作った怪物……。
A:それどころか10年後はさらにヤバい。
小沢:ホントにどうなっちゃうんだろ……。
“好き”でやっていかないと
A:全然話違うけどさ。怪物ってっちゃ最近の若い編集者もすごいよ。
小沢:どこが?
A:免許を持ってない。本当に。
小沢:ヤバいじゃん。クルマページ!
A:ヤバいよマジで。今は編集長世代がクルマ好きだからいいけど、今後俺より下の世代が編集長になったら、間違いなくクルマページはなくなるね。よっぽど広告を取れるネタ以外は……。
小沢:怖いね。それ。クルマ離れも連鎖すると。
A:今から準備しないと、ホントに日本は滅びるよ。トヨタ、日産、ホンダ、すべての基盤があっという間に崩れさる。
小沢:そうだよなぁ。なんだかんだメーカーエンジニアはクルマが好きってのが大前提でだからあんなにがんばるわけだからさ。
A:最近訴訟もあったでしょ。某社のQC(Quality Control=品質管理)サークル活動を残業だと認めろって。あれはいいことでもあるけど、間違いなく某社の底力を弱めたと思うな。
小沢:言えてる。こうやって日本は滅びていくんだ。
A:笑い事じゃないって。ホントに。
というわけでいろんなところにほころびは出てるわけであります。みなさんも、自分の子供、幼い親戚にはちゃんと見ていいものと見ちゃいけないものを教え、好きなことを見つけて努力する喜びを教えましょうね。
小沢からのマジな警告であります。
(文と写真=小沢コージ)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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