
スピンドルシェイプのMS60型「トヨタ・クラウン」(1971年)。5ナンバーサイズとは思えぬ伸びやかさは、デザインの妙である。トヨタは、ビルトイン式のバンパーを初代「セリカ」にも採用した。
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スピンドルシェイプのMS60型「トヨタ・クラウン」(1971年)。5ナンバーサイズとは思えぬ伸びやかさは、デザインの妙である。トヨタは、ビルトイン式のバンパーを初代「セリカ」にも採用した。
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1963年にジョン・F・ケネディが車上で暗殺された大統領専用車「リンカーン・コンチネンタル」も、バンパーはかなりビルトインされている。ヘンリー・フォード博物館にて。
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1964年「ビュイック・ルセーバー」。バンパーでクラッシュを吸収できる余地は、事実上ない。
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1968年「ビュイック・リベエラGS」。
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「ビュイック・リベエラGS」のリアビュー。
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1970年「ビュイック・エレクトラ」。フロントバンパーは、ラジエーターグリルを取り囲んでしまっている。
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近年映画で有名になった「フォード・グラントリノ」のバンパー(写真は1972年モデル)も、よく見ると、かなり一体型である。5マイルバンパー到来の、まさに前夜。
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「フォード・グラントリノ」のリアビュー。
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フランスの「ルノー15」(1971-79年)がビルトイン式のバンパーを採用したのも、明らかに米国車の影響であろう。
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「ルノー15」のリアビュー。
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参考までに、1983年の米国製「ホンダ・アコード」の1号車。これでも5マイルバンパーの唐突さが、デザイン処理の努力によってかなり薄れてきたほうだった。
『第292回:「クジラクラウン」のパンパーに思う「用を果たさぬ美」』の記事ページへ戻る