大矢アキオのシャン♪シャン♪「上海モーターショー」(後編)
2013.04.26
画像・写真
さすらいのインディペンデント系コラムニスト大矢アキオの上海リポート後編は「街角編」である。合言葉は、「哎呀呀~(あいあ~)」(中国語で、あー驚いた)だ。
「ポルシェ・パナメーラ」や「BMW7シリーズ」、そして「アウディA6」の数に度肝を抜かれ哎呀呀~。 それらがけたたましくホーンを鳴らすのをみて、哎呀呀~。歩道を音もなく走ってくるボロボロの電動スクーターに突っ込まれそうになって、またまた哎呀呀~。
交差点で立っているだけでも、とてつもないエネルギーが感じられるのである。
(文=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/写真=Akio Lorenzo OYA、Mari OYA)

上海に着いた翌朝、宿からの風景。眼下の広場を見たら、おばちゃんたちの太極拳が始まっていた。
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上海に着いた翌朝、宿からの風景。眼下の広場を見たら、おばちゃんたちの太極拳が始まっていた。
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上海地下鉄構内の電車待ち時間は、秒単位で表示される。なお、市内の移動には、地下鉄、公共汽車(バス)、タクシー、さらには磁浮(リニアモーターカー)まで使える交通カードが便利。
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万博当時は、「エスカレーターでは、左側を空けて文明(礼儀正しい)乗車」がスローガンだったが、最近は「つり革握って文明乗車」。
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メッセ会場に至る上海地下鉄7号線のシートは、欧州でもみられるようなプラスチック製である。緑は日本でいう優先席で、各シートの端にある。なお、車内ビデオは、車両によってスピーカー音声も流れている。
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メッセに近 い地下鉄・花木路(ファームールー)駅付近にて。周辺にはダフ屋もチラホラ。欧州では見ないことからして、この国でモーターショーが人気イベントの証しか。いっぽうで乾燥豆腐を売る、ほのぼのおじさんも。帰り頃には、かなり人気を集めていた。
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同じくモーターショー入り口付近で。「健康2人餐」といった弁当屋さんのチラシが無数に落ちている。その傍らで、地下鉄車内には、高級マンションの販売チラシがまかれていた。
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上海の歩道は、相変わらず自転車もやってくれば、スクーターも走る。特に後者の大半は電動で、音もなく近づいてくるので、慣れないとかなり怖い。
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フィラーキャップ部分にオクタン価を示すステッカーを貼っているクルマ多数。これは「93オクタンのお乳をちょうだい」といったところ。
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金龍のバスは、すでに「KING LONG」というブランドで欧州にも輸入されているが、こちらは同じグループの「GOLDEN DRAGON」というブランド。シトロエン、シェブロン石油に次ぐ第三の山型歯車マークだ。
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万博を機会に導入された近代的な「世博タクシー」。基本的に車両は「フォルクスワーゲン・トゥーラン」で、従来型より格段にきれいである。ただし、有名観光地や高級エリアにいることが多く、筆者が徘徊(はいかい)するような下町には少ない。
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豫園(よえん)付近にて。清掃車は電気自動車&バイクメーカーの雅迪(Yaeda)製EVである。それにしてもフロントフェイスは、どこかで見たような。
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ここまで補強されて使い続けてくれれば、スクーターとしても本望であろう。
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工事現場で。安全帽(ヘルメット)着用を促すボード。YMO世代の心を揺さぶるデザインである。
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日本で黒いビニール袋といえばゴミ用だが、こちらでは大きいものを運ぶばかりか、かさばるものを買った場合にもそれが使われる。
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「安徳烈・波切利」とは誰のことかと思ったら、イタリアのテノール歌手・アンドレア・ボチェッリのことであった。中国といえど、円にしてS席6万円!
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個人的には上海万博のときもお世話になった中華ファストフード「老娘舅」。夜目には時折ケンタッキーフライドチキンと間違えてしまう。
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菓子の商品名には「初恋」「妹(年下の女子)」といった文字が目立つ。現代中国人にとってツボといえるキーワードか。
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商品名といえば、最近は日本文字「の」を交えたものが目立つ。一瞬、日本製品と思わせるところがカッコいいとみた。
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秋葉原ラジオ会館を巨大にしたような服飾雑貨ビルで。片隅にあった社員用ロッカー。11番の使用者が気になる。「?(かぁ~)?」と書き足したのは同僚だろうか。
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イタリアへの帰路を前に、これまた別の中華ファストフード「真功夫(チェンクンフー)」でパワーをチャージした大矢アキオ。