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「日産NV400」はルノーの大型商用ワゴン「マスター」の兄弟車として2010年に発表された。欧州市場ではFFとFRがあり、全長は前者で3種、後者で2種用意されるなど、幅広い品ぞろえを誇る。試乗車は英国仕様のため、右ハンドルとなる。
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試乗車は7人定員仕様。シートは2列配置で、前列が3人掛け。
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後列は4人掛け。シートは1脚ずつ独立しているが、リクライニングなどの調整はできない。また、乗員スペースとその後方の荷室は構造上隔離されており、室内から行き来することはできない。
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2.3リッターの直4ターボディーゼルエンジン(125ps)が搭載される。
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今回の試乗車は、特装・特架車両の設計開発、製作を行う横浜のトノックスから借用したもの。テストした4ドア・7人乗りのほか、4ドア・3人乗りも輸入・販売している。いずれも、FFの全長5550mm仕様。
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前席からの眺めはこんな感じ。アイポイントが高いため視界は良好。ただし後方視界は荷室との隔壁と車体後端の扉に遮られるため、なきに等しい。
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テスト車のトランスミッションは6段MT。4ドア・3人乗りでは“6段セミオート”も選べる。
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荷室を見る。フロア長は隔壁までが約2mで、シート下の空間も含めれば310cmもとれる。高さは185cmで幅は175cm。フロアの地上高は56cm(数値はいずれも実測値)。
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高速道路を行く「日産NV400」。
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タイヤサイズは前後とも225/65R16。
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商用車らしく、室内のいたるところに収納スペースが用意される。まずは、前列シートの日よけの上に“戸棚”が。
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そしてその上、前列シートの頭上も“戸棚”になっている。物の出し入れは後列から行う。
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さらに、後列シートの直後にある隔壁の上部にも、ネットを用いた小物入れが備わる。
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5550mmの全長に対して、ホイールベースは3682mmもあるため、前後のオーバーハングは短く抑えられている。
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前列の中間席の背もたれは、前方に90度倒すと、このようにテーブルと物入れに早変わりする。
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ドアの内張りも、このとおり、小物入れのオンパレード。
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後列の足元には、人数分のドリンクホルダーが備わる。
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日産NV400
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『日産NV400(FF/6MT)【試乗記】』の記事ページへ戻る