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2009年9月に登場した現行型「ランドクルーザープラド」。2015年6月の改良ではディーゼルエンジンの採用に加え、2.7リッターガソリン車のトランスミッションが4段ATから6段ATに変更された。
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「ランドクルーザープラド」に搭載される「1GD-FTV」型2.8リッター直4 DOHCディーゼルターボエンジン。燃料噴射の高圧化や制御の緻密化、燃焼室形状の最適化、ポンピングロスや冷却損失の低減などにより、高い燃焼効率を実現している。
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尿素水の補充はエンジンルームから行う。自分で補充することも可能だが、説明書ではトヨタの販売店での補充が推奨されている。なお、尿素水の残量がなくなるとエンジンがかからなくなるので要注意。
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運転席右側のコントロールパネル。万が一、排出ガス浄化装置内のフィルターの再生がうまくいかず、ススが規定値を超えて堆積した場合、手動でススを燃焼処理するための「排出ガス浄化スイッチ」が備わっている(下段左)。
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今回のテスト車は「TZ-G」。ディーゼル車のみに設定される「ランドクルーザープラド」の最上級グレードである。
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「ランドクルーザープラド」のインストゥルメントパネルまわり。「TZ-G」には木目調装飾と本革のコンビステアリングホイールが装備される。
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「TZ-G」のフロントシート。「ランドクルーザープラド」では、シート表皮には本革とモケットの2種類、シートカラーには「ブラック」と「フラクセン」の2色が用意されている。
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2列目席には135mmの前後スライド調整機構とリクライニング機構が備わる。
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「TZ-G」の3列目シート。7人乗り仕様はディーゼル車のTZ-Gと「TX“Lパッケージ”」、ガソリン車の「TX」、TX“Lパッケージ”に設定されている。
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2.7リッター直4ガソリンエンジン車の燃費が8.8~9.0km/リッターなのに対し、ディーゼル車の燃費は11.2~11.8km/リッターとなっている(いずれもJC08モード)。
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ディーゼルエンジンの燃焼は自己着火式なので、冷間始動時にはあらかじめシリンダー内を暖めておく必要がある。「ランドクルーザープラド」ではイグニッションスイッチを押すとグロープラグの作動を示すインジケーターが点灯。この表示が消灯すると、エンジンが始動する。
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状況に応じてスロットルレスポンスやトラクションコントロールのブレーキ油圧などの制御を切り替えられる「マルチテレインセレクト」のコントローラー。走行モードは「MUD&SAND」「LOOSE ROCK」「MOGUL」「ROCK&DIRT」「ROCK」の5種類で、トランスファーギアで「4L」が選択された状態でなければ作動しない。
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「TZ-G」の足まわりには、「KDSS」と呼ばれる前後スタビライザーの作動を油圧で制御する機構が装備されている。オンロードではコーナリング時の車体の傾きを抑制し、オフロードでは大きなホイールトラベルを確保することで路面追従性を高めることができる。
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「クロールコントロール」は、4輪を個別に制御することで、悪路において極低速での一定速走行を行う機能。「TZ-G」にオプション設定されている。
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「TZ-G」にはリア電子制御エアサスペンションが装備されており、悪路走破時にはリアの車高を40mm上げることが可能。乗降時や荷物の積載時には、20mm下げることができる。
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ドライバーの死角となる車両付近の映像を表示し、オフロード走行をサポートする「マルチテレインモニター」。車両前方の映像には、ハンドル操作と連動して車輪の通るルートを示すガイドが表示される。
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充実した装備も「ランドクルーザープラド」の特徴。「TZ-G」にはオプションで飲料などを保冷できるクーラーボックスが用意される。
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荷室容量は、3列目席を起こした状態で104リッター、3列目席を倒した状態で553リッター、2列目席まで倒した状態で974リッター。3列目の格納は電動式となっている。(写真をクリックすると、シートアレンジが見られます)
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トヨタ・ランドクルーザープラドTZ-G
『トヨタ・ランドクルーザープラドTZ-G(4WD/6AT)【試乗記】』の記事ページへ戻る