「オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング2017」の会場から
2017.11.26 画像・写真大磯ロングビーチの駐車場を会場に、今年もオーテック車のユーザーを対象としたファンミーティング「オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング」が開催された。
今年で12回目となる同イベントには、北は北海道、南は福岡から336台のオーテック車と595名のユーザーたちが参加。ところが、当日は残念ながら昨年に続き雨となってしまった。開場が海沿いであることから、天候の悪化を懸念して野外でのイベントは一部縮小。それでも、全国より集まったファンたちは、オーナー同士はもちろん、オーテックジャパンのスタッフたちとも積極的な交流を楽しんでいた。
また、特別ゲストとして2017年のSUPER GTにおいて、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rのステアリングを握った松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手、AUTECHレースクイーンの北川瑛里奈さんが駆けつけ、トークショーを行うなどイベントを盛り上げた。
希少なオーテック車の姿を含め、会場の様子を写真でお届けしたい。
(文と写真=大音安弘)
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1/40大磯ロングビーチに全国より集結した336台のオーテック車。同イベントは、オーテックジャパンの本拠地である神奈川県茅ヶ崎市からほど近い場所にオーテック車が集結することから、「湘南里帰りミーティング」と名付けられている。
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2/40当日までシークレットだった特別ゲストは、今年もSUPER GTでNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを駆り、熱い戦いを見せてくれた松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手。そして、AUTECHレースクイーンの北川瑛里奈さんだ。
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3/40こちらも恒例の特別ゲスト(?)である、神奈川県警に所属する「スカイラインGT-R 40thアニバーサリー」ベースのパトカー。会場入りすると共に、参加者たちの被写体となっていた。通常なら、既に退役していてもいい年式のモデルだが、今なお、さまざまなイベントで交通安全PRなどに活躍する人気者。神奈川県警でも、できるだけ維持できるように大切にされている様子だ。
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4/40恒例のトークショーには、松田選手とクインタレッリ選手に加え、オーテックジャパンとニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)の社長を兼任する片桐隆夫氏も参加。2017年シーズンのSUPER GTや、NISMOロードカーの話題などで盛り上がった。
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5/40松田選手とクインタレッリ選手も、実はオーテックユーザー。ふたりとも「ノートNISMO」を所有するほか、松田選手は、「GT-R NISMO」も持っているのだとか。パパとなったクインタレッリ選手は、新型車「セレナNISMO」が気になる様子。「奥さんに相談します」と話し、ファンの笑いを誘った。
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6/40トークショーの最後にはチャリティーオークションを実施。ふたりのサイン入りのNISMO特製PCケースなどが出品され、幸運な参加者が落札した。
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7/40SUPER GTで活躍するMOTUL AUTECH GT-Rだが、2017年シーズンは後半盛り返したものの年間ランキングでは惜しくも2位。来年の健闘を期待したい。
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8/40会場に展示されるオーテックの架装車。写真手前が最新作の「ノートC-Giar」だ。このほかにも福祉車両の「ライフケアビークル」なども展示されており、実車に触れることができた。
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9/40NISMOロードカーの「ジュークNISMO」「フェアレディZ NISMO」「セレナNISMO」。実はこれらもオーテックジャパンで開発製造が行われている。最新作は、シリーズ初のミニバンであるセレナNISMOだ。
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10/40今年のイベントで最も参加台数が多かったのが「ノート」。特に「NISMO」が好評で、ガソリン車だけでなく「e-POWER」も多かった。
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11/40「ノート」に次ぐ参加台数を数えたのが「マーチ」だ。こちらも、扱いやすいサイズとホットハッチ仕立てのキャラクターが好評な様子。やはり最新型をベースとした「マーチNISMO」の姿が多い。
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12/40ミニバンやSUVのオーテック車も多数参加。特に写真の「セレナ」と、「エルグランド」は数が多かった。どちらも専用エアロをまとう「ライダー」が人気で、そのなかでも高性能化を図った「ハイパフォーマンススペック」が目立つあたりに、オーテックファンの走りへのこだわりを感じる。
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13/40オーテックの隠れた名車「マーチ12SR」。エンジンにも手を加えた本格コンプリートカーで、のちに2ペダル仕様の「15SR-A」が追加されたことからも、幅広い層から支持されていたことがうかがえる。
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14/40オーテックジャパンの設立30周年記念車「マーチ ボレロA30」は、生産台数30台の希少車にも関わらず、そのうちの11台がイベントに集結。356万4000円というマーチとは思えない価格だったが、中身を見れば激安といえる逸品である。
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15/40“GT-Rワゴン”とも呼ばれる「ステージア260RS」。近年の「スカイラインGT-R」人気を受けて、こちらも価格が上昇しているもようだ。
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16/402代目「ステージア」に設定されていた「ステージア アクシス」。スポーティーな仕立てとぜいたくなレザー内装の組み合わせが特徴だった。
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17/40爆発的ヒットを記録したS13型「シルビア」の前期だけに設定があった「シルビア コンバーチブル」。ターボエンジンを搭載した「K’s」のAT仕様をベースに、電動式ソフトトップを備えたぜいたくなものだった。イメージカラーだった「ライムグリーンツートン」が懐かしい。
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18/40これも知る人ぞ知るオーテック車の「パルサーセリエVZ-R N1」。200psの「SR16VE」エンジンを搭載した高性能モデルである。同仕様の「ルキノ」もあったが、どちらも限定販売だった。N1耐久レースへの参戦を前提としたモデルだけに、現存数は少ない。
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19/404ドア専用モデルに転身した3代目「レパードJフェリー」をベースとした、「レパード Jフェリー オーテックリミテッド タイプL」。ベース車も希少だが、オーテックとなるとさらに……。外観の違いとしては専用グリルなどがある。
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20/40オーテックが送り出したフラッグシップ「プレジデント ロイヤルリムジン」。バブル期に誕生したリムジンで、全長はなんと5725mm! 今なお、迫力満点。
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21/40変わり種のオーテック車を発見。「セドリック教習車」(Y31型)だ。昔、教習所でお世話になった方も多いはず。ベーシックな丸目4灯が特徴的で、こちらの車両については“本物である証し”として、専用の取扱説明書なども合わせて展示されていた。ちなみに、こちらはMT車だった。
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22/40今回、リムジンの参加は2台のみだった。こちらはそのうちの1台である「グロリア ロイヤルリムジン セレクションI」で、当時はもちろん「セドリック」仕様も販売されていた。フロントグリル中央にオーテックのエンブレムが輝く。
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23/40一見、普通の「グロリア」だが、これもオーテック製。モデル名は「ブロアム150L VIP」。150mmストレッチされたロングボディー仕様だ。後席ドアの長さが特徴。
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24/40今回、最も希少だと思われたのが、「スカイライン オーテックS&Sバージョン ドリフトパッケージ」だ。総生産台数はわずか5台といわれ、オーナーさんによれば「走行できるのはこの1台くらい」とか。
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25/40「スカイライン オーテックS&Sバージョン ドリフトパッケージ」のエンジンは、直6の「RB20」型ではなく、なんとオーテックジャパンがチューニングを施した「VG30DET」型。最高出力は280ps/6000rpm、最大トルクは41.0kgm/2800rpmを発生した。
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26/40「スカイライン オーテック S&Sバージョン ドリフトパッケージ」のインテリア。シートには「オーテック ザガート ステルビオ」と同じものが装着されていた。
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27/40R31型「スカイライン」のなかでも、ホモロゲーションモデルの「GTS-R」と人気を二分するのがこちらの「GTSオーテックバージョン」。専用色「グレイッシュブラウンメタリック」のボディーとBBSのホイールが特徴。
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28/40R32型「スカライン オーテックバージョン」も通好みの一台。4ドアモデルをベースに、「GT-R」のエンジンをわざわざNA化した「RB26DE」を搭載していたが、これがカムシャフトやピストン、吸排気系、コンピューターなど、各所に大幅に手が加えられたスペシャルエンジンだった。トランスミッションは、“あえて”の4段ATのみ。
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29/40「スカイラインGT-R 40thアニバーサリー」は、スカイラインの誕生40周年を記念して送り出された、ハコスカ以来となる4ドア仕様のGT-R。4ドアセダンベースではなく、2ドアのGT-Rのボディーをベースに4ドア化されたことは有名な話。
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30/40「スカイラインGT-R40thアニバーサリー」はパトカーにも採用されており、その1台が“毎年恒例の特別ゲスト”のこの白黒パトカーなのだ。かつては覆面車も存在した。
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31/40オーテック車の同乗走行体験コーナーでは、オーテックが開発した市販車の「ノートe-POWERモード・プレミア」と「ボレロA30」に加え、貴重な試作車である「A10」「A25」「マーチボレロR」(写真)などにも同乗することができた。ファンには、たまらない瞬間だったはずだ。
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32/40同乗試乗会で元気な走りを披露する、最新のオーテック車、「ノートe-POWERモード・プレミア」。
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33/40オーテックジャパンの設立10周年を記念して製作された「オーテックA-10」。ご想像の通り、ボディーは「ラシーン」をセダン化したものだ。愛らしいクラシカルなスタイルとは裏腹に、180psを発生するフルチューンの「SR20DE」を縦置きに積むFR車だった。もちろんMT仕様だ。
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34/40こちらは設立25周年を記念して製作された「オーテックA25」。V36型「スカイライン」の「350GT」がベースで、やはりエンジンに手を加えるなど、徹底的にチューニングされていた。
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35/40マル秘チューンが施された「オーテックA25」のエンジン。スペックは非公表だが、赤いヘッドカバーなどがタダモノではない雰囲気を放つ。トランスミッションには、「Z34」の6段MTが流用された。
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36/40「A25」のインテリアは鮮やかなブルー。BRIDE製のセミバケットシートやスポーツステアリングなど、やる気マンマンである。ユニークなのが助手席で、写真の通り、なんと回転式なのだ。サイドサポートの高いシートながら、驚くほど乗降性に優れる。
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37/40今回の取材中、幸運にも「A25」に試乗することができた。気持ちよく吹け上がるだけでなく、かなりパワフルなV6エンジンと後輪駆動の組み合わせは、まさにファンが望む「スカイライン」そのもの! ぜひ、オーテック仕様のスカイラインをよみがえらせてほしいものだ。
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38/40限定車「ボレロA30」の誕生につながったのが、試作車の「ボレロR」。「マーチ12S」をベースとしたチューニングカーである。ボディーカラーは鮮やかなオレンジ。「A30にもオレンジがあってもよかったかも」と思わせる、おしゃれな色だった。
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39/4030台限定で販売された「マーチ ボレロA30」。「ボレロR」との違いをオーテックスタッフに尋ねたところ、それはもう「だいぶ違う」という。どちらも刺激的なマーチに生まれ変わっているが、ボレロA30は性能だけでなく信頼性なども新車同等に作り込むなど、新車を開発生産するメーカーならではのこだわりと苦労があったそうだ。
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40/40雨天のため、集合写真は屋内のトークショー会場にて撮影。屋外での閉会式も中止となったため、トークショー終了と共にイベント終了が宣言され、オーナーたちはそれぞれの帰路へとついた。