「ルノー カングー ジャンボリー2019」の会場から
2019.06.04 画像・写真「ルノー・カングー」の公式イベントにおいて、世界最大規模を誇る「ルノー カングー ジャンボリー2019」が、2019年5月26日に山梨・山中湖村にある山中湖交流プラザ「きらら」を舞台に開催された。第11回となる今回のテーマは、「フレンチスタイルの休日を楽しむ」である。メインステージでのプログラムはもちろんのこと、YouTube実況や大道芸、ミニコンサートなどを各所にて行うことで、会場のどこにいても楽しめるように配慮。よりゆったりした休日として過ごせるように工夫が凝らされた。
今回のイベントに全国各地から集まった参加者数は、前年比+702人となる5092人にも上り、車両総数も+501台となる2422台が集結。カングーだけでも1714台と、過去最高を記録した昨年よりも341台増となった。こうなると、もはや会場も満員御礼状態である。しかし、主催者自ら“ゆるいイベント”と公言しているだけあって午前中から帰路につく人もおり、ゆっくり会場入りした参加車と入れ替わる形となって、駐車場が不足する事態には至らなかったようだ。
自動車イベントながら、愛犬との参加が自由な点もファンから支持されているところで、今回「ドッグエクストリーム・チャンピオンシップ競技」という愛犬と楽しむドッグスポーツのデモンストレーションのほか、レクチャー教室やタイムトライアルなど、新たなドッグコンテンツも用意された。
一方メインとなるクルマのコンテンツとしては、試験的に「トゥインゴ」を主役とした「プチ トゥインゴ ジャンボリー」を併催。これは一部駐車スペースをトゥインゴ専用としたもので、カングー以外の専用エリアが設けられたのは、今回が初となる。ルノー・ジャポンでは50台分のスペースを用意したが、それを上回る67台が参加。順調な滑りだしを見せており、この結果が今後どのように生かされるのかにも注目だ。
駐車場を見ていると、国内外の他ブランド車での来場者が少なからずいることに気付く。ゆるさが自慢のカングー ジャンボリーに注目しているのは、どうやらルノー車オーナーだけではないようだ。それでは、今年もカングーファンの緩いが熱い気持ちで満たされた会場の様子をお届けしよう。(文=大音安弘/写真=ルノー・ジャポン)
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1/30今年で11回目となる「カングー」の世界最大ファンイベント「ルノー カングー ジャンボリー」。全国各地から1714台のカングーを中心とした全2422台が集結した。
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2/30まだ薄暗い早朝5時のゲートオープンから続々と入場を開始する「カングー」たち。近年は、カングー以外のルノー車に加え、国産車や他ブランドの輸入車も多く集まるようになってきており、なかなか興味深い。そうした来場者の中には、翌年にカングーデビューしてしまう人もいるのだとか……。
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3/30瞬く間に会場を埋め尽くした「カングー」。ここまでカングーが並ぶのは、フランスにあるカングーの工場とここしかないのでは?
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4/30上空から見た「カングー」エリア1とフリーマーケットエリアが設置される「原っぱ」。どこを見てもカングーだらけ。限定車の種類が豊富なカングーだけに、駐車エリア散策でさまざまな仕様を見つけるのも面白い。
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5/30かつては「原っぱ」と「広っぱ」の2カ所がメインの「カングー」エリアで、サブエリアともいえたカングーエリア3も、今やメイン会場へ昇格! ここまで満杯になるほどのカングーが集結。その他のクルマ用となる参加者駐車場にも、カングーが浸食しているのはもちろんのこと、カングー以外のルノー車や他ブランド車で溢(あふ)れかえるほど。今や「カングー ジャンボリー」も一大クルマイベントへと発展を遂げている。
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6/30ステージ前は、催しをのんびり楽しもうとする参加者のテントであっという間に埋め尽くされた。このエリアには、飲食ブースも多数存在するので、ステージとグルメを満喫できる特等席でもある。
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7/30恒例の集合写真は、いったい何人が集まっているか分からないほどの規模に。これだけのスペースを使い、なんとかフレームに収めた。今回の参加者数は、なんと5019人。昨年より702人も多いと知り、納得。
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8/30開会のあいさつを行うルノー・ジャポンの大極 司社長。今年も多くのユーザーとファンが集まってくれたことに感謝を示した。イベント中は会場を散策するなど、ファンとの交流を楽しんでいた。
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9/30ルノー・ジャポンがサポートするプロスポーツ選手たちもゲストとして登場した。トレイルランナーの上田瑠偉氏は、山中湖畔を走るミニトレイルラン教室を開催。日本でも盛り上がりを見せるトレイルランだけに、午前と午後に開かれた教室も盛況だった。
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10/30同じくゲストとしてステージに登場したルノー・ジャポンがサポートするプロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」の上松大輝選手(写真右)と椎名雄大選手(同中)、そしてチームマスコットのtex(同左)。両選手は、当日行われた子供向けのバスケットボール教室の講師としても活躍した。
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11/30「ルノー カングージャンボリー」で恒例となった、自動車評論家の岡崎五朗さん(右)と藤島知子さん(左)がMCを務めるテレビ神奈川の自動車情報番組『クルマでいこう!』の公開収録。ゲストは、ルノー・ジャポンで商品企画を行うフレデリック・ブレンさん(中)。ルノーファンには、すっかりおなじみとなっているルノーの伝道師(?)だ。
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12/30ステージでは、ショートムービーの上映や大道芸人によるパフォーマンスも行われた。巧みなバランス感覚で器用に道具を操る大道芸に、チビッ子たちも夢中だった。
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13/30ステージ前の新車展示スペースには、さまざまな純正アイテムを装着した黄色の「カングー」と同車最新の特別仕様車「エスカパード」が並べられた。カスタマイズの参考にしようと、熱心にチェックするオーナーが多かった。
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14/30限定数200台が販売される「エスカパード」は、「マロン ショコラM」色の「カングー」に、デイライト、シルバートリム付きバンパー、ルーフレール、専用内装などさまざまな特別仕様を施したもの。車名のエスカパードは、日常生活から少し離れて息抜きに出掛けることを意味するフランス語だそう。
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15/30早朝から小雨がぱらつくなど、天候が心配されたイベント当日。しかし、開会式後には徐々に天気が回復。上空には青空も見えるようになった。これもファンの熱気による効果か!?
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16/30「カングー」オーナーによるフリーマーケットエリアも毎回人気を集めている。荷物をたくさん飲み込めるカングーだけに、出品アイテムは服飾から日用品、カングー関連コレクション、自動車部品に至るまで大小実にさまざまだった。
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17/30会場では、働く「カングー」たちにも出会えた。こちらのカングーは、フランス生まれのスポーツライフスタイルブランド、ルコックスポルティフとのコラボレーションによって仕立てられたもの。車体には「le coq sportif」のロゴとともに、パリ在住のスポーツイラストレーターであるグレッグ・ポデヴァン氏が描いたイラストもあしらわれている。
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18/30なんと、日本仕様の初代「カングー」1/43ミニカーが先行販売されていた。『モーターファン別冊ニューモデル速報インポート』編集部監修によるスパーク製の限定品である。価格は1万0778円と高価だが、自動車専門誌がプロデュースしただけあって納得の完成度だった。
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19/30それでもミニカーに1万円はちょっと……という方には、「ルノーカングーミニチュアコレクション」をご紹介。ライフエディトリアルブランドniko and…とのコラボミニカーで、全6種のボディースタイルを設定。価格は400円とお手ごろだ。ガチャガチャ(カプセルトイ)で販売されており、子供たちにも大人気だった。
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20/30会場には“インスタ映え”のする撮影スポットも設置。さまざまなフォトフレームが用意され、カップルから家族連れまで幅広く人気を集めていた。
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21/30愛犬と共に参加できるのも「カングー ジャンボリー」の魅力。あちこちでさまざまな犬種を目撃することができた。マナー良く会場を散歩する姿に、見ているこちらも楽しくなってしまう。愛犬と遊べるドッグランも設置されていた。
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22/30「カングー ジャンボリー」では恒例となっているピエール・エルメ・パリの絶品マカロンが、今年も振る舞われた。参加者の多くが楽しみにしているため、たくさん用意されたマカロンは、瞬く間にそれぞれの胃袋へ……。
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23/30今回は、さまざまなコンテンツを会場全体で展開。オーケストラの楽団員による美しい調べを会場のあちこちで楽しむことができた。
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24/30B3リーグで活躍するプロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」の選手による子供向けバスケットボール教室の様子。未来のエースたちがシュートのコツなどを学んでいた。
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25/30会場を散策するだけでなく、愛車の前で家族や友人とのんびりと過ごすのも、「カングー ジャンボリー」の楽しみ方のひとつ。テーブルやイス、タープなど、アウトドアで快適に過ごすためのアイテムをしっかりと準備してくる人たちも多いのだ。
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26/30今回、初設定されたのが「トゥインゴ」専用スペースの「プチ トゥインゴ ジャンボリー」だ。「カングー」以外の専用エリアが設けられたのも初のこと。試験的ということもあり、50台分の駐車枠を用意していたが、それを上回る67台が集まった。
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27/30「プチ トゥインゴ ジャンボリー」の参加車両で最も多かったのは、現行型であったが、エポックメイキングだった初代モデルや「R.S.」も設定された2代目など、歴代のさまざまなモデルが顔を見せた。
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28/30驚きだったのが、“コカングー”こと初代「カングー」の参加車増である。販売終了から10年近くたつため、ここ数年は減少傾向にあったのだが、再び参加車両が増えてきた。ユーザーの代替わりなど、新たに初代モデルに注目するファンが増えているのかも。
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29/30「カングー」としては異色のスポーティー仕様であった2017年発売の特別仕様車「フォーミュラ エディション」。全国で30台の限定販売だったが、そのうちの4台が会場の一角に集結していた。ちなみに同車はアグレッシブなルックスに仕立てられてはいるものの、メカニズム系のチューニングは施されていない。
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30/3014時の閉会式終了後に、続々と帰路につく「カングー」たち。日帰り組だけでなく、宿泊を含めたプランを組み、カングー旅を楽しむユーザーも多い。会場となる山中湖村とその周辺の観光産業への貢献も少なくないため、地域ぐるみで「カングー ジャンボリー」の開催を応援してくれているのだ。