10年のご愛顧に感謝! 「三菱PHEVオーナーズミーティング」の会場から
2023.03.03 画像・写真2023年2月25日に愛知県岡崎市の三菱自動車岡崎製作所で「PHEVオーナーズミーティング」が開催された。プラグインハイブリッド車(PHEV)のオーナーを対象とした三菱自動車の公式イベントであり、初代「アウトランダーPHEV」の発売(2013年1月24日)10年を記念した催しである。
会場に集まったのは89組・198人の熱心なPHEVオーナーの方々。いささか少ないようにも思えるが、屋外イベントとはいえまだまだ人が密集することを避けたいという配慮ゆえの人数だろう。実際には約500件の参加希望があり、厳正なる抽選をくぐり抜けた幸運な皆さんである。
駐車場を埋めた車両の比率は新型アウトランダーPHEVが45%で旧型アウトランダーPHEVが29%、「エクリプス クロスPHEV」が14%、その他三菱車が6%、他銘柄が6%。いまや納車待ちが約半年という新型アウトランダーPHEVの人気ぶりがうかがえるところだ。他銘柄とは他ブランドのPHEVを指している。イベント名が“PHEVミーティング”ということで三菱車以外の参加もOK、抽選がいかに厳正に実施されたかとともに三菱自動車の懐の広さをも表しているが、実際には「ウチの新しいアウトランダーを見て、触れて、気に入って(できれば乗り換えて)ください」という思惑があったのかもしれない。
……それはともかく、公式イベントというだけあって豪華なコンテンツが盛りだくさんの一日だった。メインステージではアウトランダーPHEVの開発者やタレントのテリー伊藤らによるトークショーを日がな展開。クロスカントリー路も含めたテストコースでの同乗試乗体験や工場内のデザイン開発設備および組み立てラインの見学、三菱の歴史を彩る車両を集めたオートギャラリーの見学など、すべてを見て回ろうとすれば同好の士との親睦を深める暇もなかったことだろう。大きなお世話だが。
帰り際に参加者が見せていた笑顔が、三菱の10年のメモリアルへの何よりのプレゼントになったように思う。会場の様子を写真とともにリポートする。
(文=藤沢 勝/写真=webCG、三菱自動車)
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1/26ずらりと並んだ新型「アウトランダー」のフロントマスク。
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2/26メインステージで展開されたテリー伊藤と「アウトランダー」の開発スタッフによるトークショー。テリー伊藤は「デリカD:5」だけで4台は買ったという大の三菱党であり、当然新型「アウトランダー」も購入。「だいぶ納車を待たされたよね」と期待どおりの忌憚のない意見を述べていた。
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3/26会場に設けられたこたつスペースは、「アウトランダー」のAC100V・1500Wソケットからの電気で稼働していた。イベント開始から10分後にはすっかりこちらで落ち着いていた村越さんご一家は東京都からの参加。「シャリオ グランディス」以来の三菱党で、この日も新型「アウトランダー」でやってきたとのこと。
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4/26会場内のキッチンカーも「アウトランダー」からの電気で稼働していた。
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5/26名古屋市近辺で営業していることが多いというというキッチンカー「84(はちよん)食堂」の木原さん。普段は発電機を使っているそうだが、「アウトランダー」からの電気で営業できることに驚いていた。
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6/26スペシャル車両展示コーナーより。2023年の東京オートサロンに展示された「アウトランダー ブラックエディション プレミアム」。
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7/26こちらも2023年の東京オートサロン出展車両である「エクリプス クロス ブラックエディション プレミアム」。
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8/26こちらは2022年の東京オートサロン展示車両の「エクリプス クロスPHEVラリーアート仕様」。
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9/26同じく2022年の東京オートサロン展示車両の「アウトランダーPHEVラリーアート仕様」。
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10/26参加者の声を聞いてみる。静岡県から新型「アウトランダー」で参加の菊池さんは大のタイガースファン。ダッシュボードのオレンジ装飾(=読売カラー)がどうしても我慢できず、購入してすぐにブラックのパーツを取り寄せて換装したそうだ。
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11/26奈良県から参加の原田さんは叔父が三菱ディーラーを経営していた関係から三菱党に。「三菱ジープ」に加えて初代「パジェロ」(5台!)などを乗り継いできたというから筋金入りだ。鮮やかな「飛鳥」ナンバーがすてきだったのだが、お見せできないのが残念。
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12/26静岡県から参加の森さん(写真右)と飯島さん(同左)。森さんは自分の運転でも酔ってしまうほどクルマ酔いがひどかったのだが、友人の乗る「デリカスターワゴン」では酔わなかったことに感動し、「結婚してもいい」というほどの三菱ファンに。
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13/26石川県から参加の西田さんご一家。生後10カ月の涼平くんにとって初めての旅行がこのミーティングだという。お父さんは荷室のAC100V・1500W電源を仕事で役立てているとのこと。
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14/26リップスポイラーが個性を主張する西田家の「アウトランダーPHEV」。新型については「横幅が大きくなったのがちょっと……」だそうだ。
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15/26ジャパンアウトランダーPHEVクラブ(JOPC)の皆さん。発足から10年というから「アウトランダーPHEV」の誕生以来のファンクラブだ。会員数は200人以上で、ミーティングや情報交換などの活動をしている。
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16/26茨城県から参加の中村さん(青いダウンジャケット)と岐阜県から参加の今井さん(赤いチェックのジャケット)は、ピクニックテーブルでコーヒーをふるまっていた。
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17/26中村さんの「エクリプス クロスPHEV」はいわゆる“中華パーツ”でコストを抑えてカスタマイズが進められている。普段の通勤ドライブは家庭で充電した電気だけで賄えており、エンジンは保護のためにたまにかける程度だという。給油は3カ月に1度、それも10リッターだけというからうらやましい。
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18/26今井さんは毎日の通勤で山道を含む区間を50~60kmほどドライブするそうだが、「エクリプス クロスPHEV」に乗り替えてから毎月のガソリン代が3万円から1万円に減ったそうな。
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19/26希少なクルマを収蔵したオートギャラリー見学より。22年間製造された「デボネア デラックス」。
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20/261982年に登場した初代「パジェロ」。
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21/26第20回東京モーターショーに出展された「パジェロI」は「ジープJ52」をベースに軍用車のイメージを取り去ることをイメージしてつくられた。その後第23回の東京ショーで「パジェロII」が登場し、1982年の初代パジェロ発売につながった。
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22/26展示車両を真剣に見つめる皆さん。
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23/26「ランエボ」のボンネット内を眺めているのはこたつコーナーにいた村越さんご一家だ。
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24/26参加者が「いいな」と思った車両に投票する「オーナーズPHEVいいね! コンテスト」で上位入賞した3人。
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25/26「オーナーズPHEVいいね! コンテスト」優勝の呉原さんは広島県からの参加。新型「アウトランダー」はまだカスタムパーツが少なく、あったとしても都会系が多いので、どうやってオフロード系にいじれるかを模索しているという。購入したパーツは基本的に自分で装着しているそうだ。
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26/26抜けるような青空の下、参加者みんなで記念撮影。中央付近にはテリー伊藤の姿も。