-
1/192022年5月に発表された「BYDシール」。日本では2024年春の導入が予定されており、ジャパンモビリティショー2023では右ハンドル仕様が公開された。
-
2/19珠海はマカオと隣接する経済特区のひとつだ。街並みには高層ビルが多いだけでなく、目下建設中のものもあって地域の勢いを感じさせる。道路や歩道、植え込みもキレイに管理されており、ゴミ箱もたくさん設置されているのは正直、意外だった。
-
3/19「道行くクルマは地元中国ブランドの、日本では見かけないものばかり……」というつもりで撮影した写真だが、見るとトヨタの「カムリ」や「アルファード」が写り込んでいた。中国市場での不振が報道される日系メーカーだが、今後はどうなるのだろう?
-
4/19ひと昔前には日本車や欧州車とそっくりなものが多かった中国車だが、現在はデザインの独自性も重視されており、個性豊かである。
-
5/19中国の乗用車のナンバーは、エンジン車およびハイブリッド車が青、新エネルギー車が白/緑のグラデーションのものと、2つに分けられている。BEV普及の背景には、「青ナンバーの支給を絞る」というちょっと強引な施策もあるようだ。
-
6/19充電代が高い昼間の充電ステーションでは、乗用車よりこうした商用車の姿が多く見受けられた。「どうせ燃料代は経費だし」ということなのだろうか。
-
7/19中国では充電量に応じて料金が請求され(日本ではご存じのとおり時間課金)、また各充電会社への支払いを一括管理するアプリなども普及している。充電インフラだけでなく、ビジネスモデルの構築や周辺サービスの面でも、日本は差をつけられているのだ。
-
8/19イベントを盛り上げた元レーシングドライバーの土屋圭市氏(写真向かって左)と、国内外のさまざまなモータースポーツで活躍する塚本奈々美選手(同右)。
-
9/19豪快なドリフト走行を披露するRWDの「BYDシール」。素早くトルクが立ち上がるモーターの特性もあって、クルマは即座に横滑りの姿勢に入る。
-
10/19珠海国際サーキットで試乗した車両はシステム出力530PSのハイパフォーマンス仕様だったが、“最高速120km/hまでのカルガモ走行”という試乗内容もあり、そのすごさを体感するには至らなかった。
-
11/19インフォテインメントシステムにはまさかのカラオケが! ただ機能が備わっているというだけでなく、音質のよさもかなりのものだった。
-
12/19BYDは他の名だたる国際企業と同じく、広東省深セン市に本社を構える。香港が位置する九龍半島の付け根……といえば、その位置が分かりやすいだろう。
-
13/19せっかく深センまで来たので開発や生産の現場を見学したかったのだが、残念ながら本社併設の博物館を見ることしかできなかった。
-
14/19博物館に展示されていたエンジン。BYDでは乗用車事業の初期から、主要部品を内製してきた。
-
15/19BYDに大きな利益をもたらした電動バス。BYDの電動バスは日本にも輸出されており、その数は日本で登録される電動バスの約7割にものぼる。
-
16/19本社取材ではサプライズとして、最新のBYD車のミニ試乗会も開催。中国で販売中のさまざまなモデルが用意されており、本社の構内を10分程度だが、ドライブすることができた。
-
17/19筆者もできるだけ多くのクルマに試乗した。印象はどれも悪くなく、街なかを走るくらいなら大きな不足はなさそうだ。デザインもスポーティーで走りのよさがアピールされている。内装のつくりもよく、上級車種にはちゃんと高級感があった。
-
18/19ジャパンモビリティショーに出展されたミニバン「デンツァD9」のPHEVにも試乗。電動モードの走りはスムーズで、後席も豪華だった。“アルファード風味”の外観にモヤモヤする人もいるだろうが、実車は完全にそっくりというわけでもない。
-
19/19本文でも述べているとおり、今回のイベントはアジアパシフィックの販売会社向けに開催されたものだ。東南アジアへの本格進出をもくろむBYDは、かの地で高いシェアを占める日本の自動車メーカーにとって、脅威となることだろう。

大音 安弘
デイリーコラムの新着記事
-
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代NEW 2025.9.17 トランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。
-
スズキが未来の技術戦略を発表! “身近なクルマ”にこだわるメーカーが示した問題提起 2025.9.15 スズキが、劇的な車両の軽量化をかなえる「Sライト」や、次世代パワートレインなどの開発状況を発表。未来の自動車はどうあるべきか? どうすれば、生活に寄りそうクルマを提供し続けられるのか? 彼らの示した問題提起と、“身近なクルマ”の未来を考える。
-
新型スーパーカー「フェノメノ」に見る“ランボルギーニの今とこれから” 2025.9.12 新型スーパーカー「フェノメノ」の発表会で、旧知の仲でもあるランボルギーニのトップ4とモータージャーナリスト西川 淳が会談。特別な場だからこそ聞けた、“つくり手の思い”や同ブランドの今後の商品戦略を報告する。
-
オヤジ世代は感涙!? 新型「ホンダ・プレリュード」にまつわるアレやコレ 2025.9.11 何かと話題の新型「ホンダ・プレリュード」。24年の時を経た登場までには、ホンダの社内でもアレやコレやがあったもよう。ここではクルマの本筋からは少し離れて、開発時のこぼれ話や正式リリースにあたって耳にしたエピソードをいくつか。
-
「日産GT-R」が生産終了 18年のモデルライフを支えた“人の力” 2025.9.10 2025年8月26日に「日産GT-R」の最後の一台が栃木工場を後にした。圧倒的な速さや独自のメカニズム、デビュー当初の異例の低価格など、18年ものモデルライフでありながら、話題には事欠かなかった。GT-Rを支えた人々の物語をお届けする。
新着記事
-
NEW
スズキeビターラ
2025.9.17画像・写真スズキの電動化戦略の嚆矢(こうし)となる、新型電気自動車(BEV)「eビターラ」。小柄でありながら力強いデザインが特徴で、またBセグメントのBEVとしては貴重な4WDの設定もポイントだ。日本発表会の会場から、その詳細な姿を写真で紹介する。 -
NEW
第844回:「ホンダらしさ」はここで生まれる ホンダの四輪開発拠点を見学
2025.9.17エディターから一言栃木県にあるホンダの四輪開発センターに潜入。屋内全天候型全方位衝突実験施設と四輪ダイナミクス性能評価用のドライビングシミュレーターで、現代の自動車開発の最先端と、ホンダらしいクルマが生まれる現場を体験した。 -
NEW
アウディSQ6 e-tron(4WD)【試乗記】
2025.9.17試乗記最高出力517PSの、電気で走るハイパフォーマンスSUV「アウディSQ6 e-tron」に試乗。電気自動車(BEV)版のアウディSモデルは、どのようなマシンに仕上がっており、また既存のSとはどう違うのか? 電動時代の高性能スポーツモデルの在り方に思いをはせた。 -
NEW
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体―
2025.9.17カーデザイン曼荼羅ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。 -
NEW
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代
2025.9.17デイリーコラムトランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。 -
内燃機関を持たないEVに必要な「冷やす技術」とは何か?
2025.9.16あの多田哲哉のクルマQ&Aエンジンが搭載されていない電気自動車でも、冷却のメカニズムが必要なのはなぜか? どんなところをどのような仕組みで冷やすのか、元トヨタのエンジニアである多田哲哉さんに聞いた。