ヤマハ XTW250 リョーク:今年の日本を象徴する1台
2011.12.05 コレはゼッタイ!■【コレはゼッタイ!】ヤマハ XTW250 リョーク:今年の日本を象徴する1台
車名の「リョーク」は漢字で「陵駆」とあてる。「思い立ったら、即、自然の中へ」とうたわれるが、造り手には今年起きた震災への思いがあったようだ。
■市販化は容易とか
今回のモーターショーで驚いたのは、東日本大震災が発生した年なのに、それに直接関係した展示がほとんど見られないことだった。みんなあの経験をクルマに生かさず、むしろ忘れようとしているのかと、悲しくなった。
その中で数少ない例外がこのオートバイのコンセプトモデルだった。公式説明では「ツーリングモデル」となっているが、筆者の高校の同級生でもあるヤマハのスタッフや、デザインを担当したGKデザイングループの人に聞いたら、見た目から受けた印象どおり、大震災で注目された2輪車の機動性を追求したコンセプトモデルだった。
できればそのメッセージをストレートに表明してほしかった気もするが、多くの日本人はこの姿と「高機動性モーターサイクル」というコピーを見れば、3月11日を思い出すだろう。そういった点で、今年を象徴する1台といえると思う。
前述のスタッフに聞いたら、エンジンやフレームは「セロー」、ホイールとタイヤは「TW」からの流用品なので、比較的簡単に市販化できるとのことだ。
(文=森口将之/写真=峰昌宏)
新着記事
-
NEW
第322回:機関車みたいで最高!
2025.11.3カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。2年に一度開催される自動車の祭典が「ジャパンモビリティショー」。BYDの軽BEVからレクサスの6輪車、そしてホンダのロケットまで、2025年開催の会場で、見て感じたことをカーマニア目線で報告する。 -
NEW
現行型でも中古車価格は半額以下! いま本気で狙いたい特選ユーズドカーはこれだ!
2025.11.3デイリーコラム「クルマが高い。ましてや輸入車なんて……」と諦めるのはまだ早い。中古車に目を向ければ、“現行型”でも半値以下のモデルは存在する。今回は、なかでも狙い目といえる、お買い得な車種をピックアップしてみよう。 -
NEW
スズキ・アルト ラパン ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】
2025.11.3試乗記スズキの「アルト ラパン」がマイナーチェンジ。新しいフロントマスクでかわいらしさに磨きがかかっただけでなく、なんとパワーユニットも刷新しているというから見逃せない。上位グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。 -
ジャパンモビリティショー2025(横浜ゴム)
2025.11.2画像・写真全日本スーパーフォーミュラ選手権に供給しているレーシングタイヤや実際のマシン、ウルトラハイパフォーマンスタイヤ「アドバンスポーツV107」の次世代コンセプトモデルなどが初披露された横浜ゴムのディスプレイを写真で紹介する。 -
ジャパンモビリティショー2025(ヒョンデ モビリティー ジャパン)
2025.11.2画像・写真燃料電池車の新型「NEXO(ネッソ)」やフラッグシップ電気自動車「アイオニック5」、そしてデザインコンセプトカー「インスタロイド」が並んだヒョンデブース。これら展示車両や、燃料電池に関するディスプレイを写真で紹介する。 -
ホンダ・シビック タイプRレーシングブラックパッケージ(前編)
2025.11.2ミスター・スバル 辰己英治の目利き長年にわたりスバル車の走りを鍛え、STIではモータースポーツにも携わってきた辰己英治氏。今回、彼が試乗するのは「ホンダ・シビック タイプR」だ。330PSものパワーを前輪駆動で御すハイパフォーマンスマシンの走りを、氏はどう評するのか?
