赤毛のアンと「ルート66」“米国31州 1万マイルの旅”(その5) “アメリカ”を味わう
2006.04.13 From Our Staff赤毛のアンと「ルート66」“米国31州 1万マイルの旅”(その5) “アメリカ”を味わう
いよいよ到達したルート66。現在はメインルートとしては存在せず、地図にも載っていないが、観光地として、また物語として生き続けている。笹目二朗、そこで思わずお買い物。
■物語として存在するルート66
ロードアトラクションの青鯨は、R66関連の書物には必ず登場する人気アイテム。アマリロのキャデラック・ランチはもはや役目は終わった。ピンクの塗装やいたずら書きでただ汚いだけ。錆びて朽ち果てて土に返るのが自然の成り行き、ということか。
ヒストリック・ルート上にはないが、グランドキャニオンはやっぱり見ておく価値ありと寄り道。キャニオンというから削られて谷になったものと勘違いしていたが、行ったみてわかった。緩く登坂を続けて行くとテーブルマウンテンの頂上に出る。その先端部分が崩れて峡谷のような景観をつくりだしている、という状況。だからトップが一線に並んで写っている写真が多いのか、と納得。
ニューメキシコのアルバカーキには、オールドタウンとして一郭が保存地区になっているところがある。茶色い土壁がいかにもメキシコを思わせる。復元された家々には人が住んで、店は営業もしている。
■追い越すなら、タンクローリー!?
その先はルート66観光の本番だ。インターステーツ40号が新しいルートとなり、かたわらに旧道が捨てられたままになっている。もはや地図上にルート66は存在しない。しかしR66にあやかったおみやげ物を商う商店や、レストラン、モーテルの類はところどころにある。それらのお店に立ち寄り、昔をなつかしむのも一興。重いから買うのを控えていたミニカーなどを買ってしまった。
アメリカでは追い越しでも、ビューンと速度を上げて抜き去ることはない。交通ルールが厳しく、パトカーに捕まってしまうからだ。時間をかけてジワジワ抜くのでゆっくり観察もできるし、写真なんかも撮れてしまうのだ。
アメリカでクルマを追い越しするなら、長い長いトレーラー・トラックが憧れの的(?)。そこでいろいろ物色していたのだが、やはりタンクローリーを牽く型が一番と思い、実寸で55cmもあるミニカーを買ってしまった(笑)。写真のPTクルーザーとの比較は、ほんの少し縮尺が異なるものの、アメリカのタンクローリーはこんなに大きい。
(文と写真=笹目二朗/2006年4月)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |