マツダの新型「ベリーサ」デビュー!
2004.06.28 自動車ニュースマツダの新型「ベリーサ」デビュー!
マツダは、新しいコンパクトワゴン「ベリーサ(VERISA)」を、2004年6月28日に発売した。
■国内専用、“デミオ上級版”
「マツダ・ベリーサ」のテーマは、主に内外デザインで表現したという「センスの良さ」。「デミオ」ベースのボディは、全長×全幅×全高=3975×1695×1530mm、ホイールベース=2490mmと、デミオ(3925×1680×1530mm、ホイールベースは同じ)とほとんど変わらず。やはりデミオと同じ1.5リッター「ZY-VE型」直4ユニット(113ps、14.3kgm)を載せ、国内市場向けにあつらえた、いわば“デミオ上級版”である。
トランスミッションは4段ATのみ。FFに加え、デミオでもお馴染みの、後輪をモーターでオンデマンド駆動する電気4WD「e-4WD」も設定する。
ラインナップはシンプルで、FF(153万3000円)とヨンク(172万7250円)の2車種。これに、「ドレスアップパッケージ」(4万2000円)や「レザーパッケージ」(9万4500円)といったメーカーオプションを組み合わせるカタチだ。
「モノ選びやライフスタイルに『自分らしい上質さ』『こだわり』を求める30代のカップル」(プレスリリース)をメインターゲットとするベリーサ。月の販売目標台数は2500台だ。
■デミオとの一番の違いは……
「シックで上質な個性を追求した内外装デザイン」(プレスリリース)は、デミオとの一番の違い。
伸びやかなラウンドシェイプをベースに、面の張りやコントラストの強調などでハイクオリティを表現。また丁寧なつくりこみをすることで「クラフトマンシップ」感も出したという。サイドビューなどは、どことなく「MINI」に似ている(!?)。
インテリアでもラウンドを基調とすることで、広がりとくつろぎを演出。チタン調の継ぎ目のないセンターパネルには、2つの大きなエアコン吹き出し口が上に、オーディオ操作系が中央に、空調系が下に配される。オプションのDVDカーナビの7型モニターは、この最上からせり出す仕組みだ。
装備面でのポイントは、メーカーオプションとして用意される「ミュージックHDD(ハードディスクドライブ)」(本体+6スピーカー+リモコンスイッチ付きステアリングホイールのセットで6万8250円)。内蔵HDDに約3000曲を収録でき、CDからは簡単な操作でリッピング(曲の取り出し、データ化)できるという。
カードタイプのキーを携帯しているだけでドア/リアハッチのロック・アンロック、エンジンの始動・停止ができる「アドバンストキーレスシステム」は標準装備。さらに、助手席側のグローブボックスには、可倒式の「メイクアップミラー」なるものを備え、「車外からの視線を気にすることなくお化粧直しをしたいという女性の声を反映した」(プレスリリース)。
静粛性もベリーサのセリングポイント。大型の高剛性フロントサスクロスメンバーや、抑振材を最適配置することなどにより、サスペンションからの振動を低減。加えて、Aピラーの断面形状に工夫をこらすことにより、風切り音の原因となる気流の乱れを抑え、「高速走行時でもリラックスして音楽や会話が楽しめる」ようにした。
■基本はデミオ
パワーユニットは、フォードグループの主力エンジン「MZR」の1.5リッター4気筒。アウトプットはデミオと同じで、最高出力113ps/6000rpm、最大トルク14.3kgm/4000rpmを発生。4段オートマチックを組み合わせる。
4WDシステムは、専用ジェネレーターで発電した電力を用いて後輪モーターを駆動する電気式4WD「e-4WD」。前輪のスリップを感知して後輪を回すオンデマンドタイプで、機械式4WDと比べ余分な力をロスしないため燃費向上に寄与するという。
その燃費は、FF車で16.8km/リッター、4WDは16.0km/リッターと、デミオと変わらない。
全車、グリーン税制に適合。「SU-LEV(平成17年基準排出ガス75%低減レベル)」認定取得に加え、「平成22年度燃費基準+5%」(4WDは平成22年度燃費基準のみ)をクリアする。
サスペンション形式は、前マクファーソンストラット、後ト−ションビームと、やはりデミオと同じ。タイヤサイズは185/55R15、ホイールは15×6Jで、4万7250円で15インチアルミホイールのオプションを選べる。
(webCG 有吉)
マツダ「ベリーサ」:
http://www.verisa.mazda.co.jp/
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