「タイヤの片減り」
2002.01.21 クルマ生活Q&A タイヤ・ホイール「タイヤの片減り」
初めまして。『NAVI』を愛読しています。さて、私は1996年型のシボレー・ブレイザーに乗っています。1年半前に追突され、そのときリアバンパーを直し、フレームを修正しました。その後、約1万km経過したころ、リアタイヤの片減りに気づきました。 ディーラーの人に話してみたところ、必ずしも平均的に減るものではないと言われました。とはいえ、事故の前は片減りする症状はなかったと思います。やはり事故の影響でボディにひずみが生じたためでしょうか? (TKさん)
お答えします。1996年型のシボレー・ブレイザーは、リアアクスルがリーフスプリングのリジッド式です。単純でタフなつくりですから、通常、タイヤが片減りすることは考えられません。しかしフレーム修正までしたクルマの場合は、そのようなことがあるかもしれません。
一度、ディーラーやいきつけの修理工場で、フレームは寸法通りになっているか、とくに左右のリーフスプリングの取り付け位置が正しいかを見てもらいましょう。また、リーフスプリングに通常とは違う曲がりはないか、リアアクスルが曲がっていないかを点検してもらうことも必要です。
さらに現状を正確に把握するため、アライメントテスターにかけるのもオススメです。これはタイヤの向きやサスペンションの角度などを測る機械で、大きな修理工場やカー用品店、タイヤショップなどにあります。
ただし、リジッドアクスルのクルマは左右のキャンバーやトウの調整はできません。アライメントテスターの結果をもって、再度ディーラーで、納得がいく説明を求めてください。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。