「タイヤ交換時の空気圧チェックは、取り付け前でも大丈夫?」

2012.07.07 クルマ生活Q&A 松本 英雄 タイヤ・ホイール

サマータイヤとスタッドレスタイヤを交換する際、私はまずガソリンスタンドで装着するタイヤに指定空気圧までエアを入れてから、自宅ガレージで交換しています。それとは逆に、タイヤを装着してから空気圧をチェックしたほうがいいという話を耳にしました。となると、私のやり方は間違っているのでしょうか?

たいていのクルマには、運転席ドアの開口部などに指定空気圧を記したステッカーが貼られていますが、これに示されているのは装着状態での値です。
つまり質問者のチェック方法は間違っているわけですが、直ちに危険につながる恐れがあるようなミスではありません。今までどおりの、慣れた方法でタイヤ交換をしたいのであれば、タイヤを装着した後に再度空気圧を測ってみてください。するとタイヤに車重がかかるので、空気圧が未装着時より高めを示す可能性があります。その場合は、指定どおりに調整します。なお空気圧の測定は、必ず冷間時に行ってください。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。