「ブレーキのかけ方は?」
2001.12.09 クルマ生活Q&A ブレーキ「ブレーキのかけ方は?」
ブレーキをかけるときに、自分はほとんどの場合で, ポンピング(断続的にペダルを踏みかた)を使います。その方がパッドの減りを抑えられる感じがするからです。実際には、停止位置までブレーキを踏みっぱなしの場合と、どちらがブレーキに対していいのでしょうか。 (東京・STさん)
お答えします。ポンピングブレーキはおすすめできません。なぜかというと、ポンピングでのブレーキコントロールは非常にアバウトで、しかも急激にパッドやキャリパーに負担がかかり変形量も多くなることから、ディスクやパッドの面が均一に減らなくなり、効きが悪くなるからです。
バキュームブースター(真空倍力装置)を使用しているブレーキを素早くポンピングすると、内部の負圧が少なくなり真空倍力装置の役割が小さくなります。結果としてブレーキペダルが重くなり、同じ踏力でもブレーキの効きが悪くなってしまいます。
パッドの減りなどを気にせずにドライビングをすることが、ブレーキやクルマにも良いのです。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。