「サイドブレーキを引いたまま走行したら?」
2002.03.03 クルマ生活Q&A ブレーキ「サイドブレーキを引いたまま走行したら?」
僕は新規格軽のダイハツ/オプティ・エアロダウンビークス4WDに乗っているのですが、サイドブレーキを引きっぱなしで走ってしまいました。15キロほど走ってから気がついてチェックすると、アルミホイールが触れないほどの熱を持っていました。この「サイドブレーキ引きっぱなしの高熱」によって、リアのブレーキフルードに気泡が生じたりすることはあるのでしょうか? となると、ブレーキフルードを交換した方がいいんでしょうか。(NCさん)
お答えします。サイドブレーキを引きっぱなしだとブレーキをかけている状態と同じですので摩擦熱が発生します。しかもドラムブレーキの場合、熱がこもりやすく、ブレーキフルードも高温になります。
今回のケースは、ホイールに触れられない程の発熱があったということなので、フルードやシューのチェックをしてもらったほうがよいでしょう。
ブレーキフルードはエア抜きを、シューのほうは、表面が通常よりも硬化していれば、やすり等で削るか、思いきって交換することをおすすめします。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。