新型「スズキ・ワゴンR」、新技術で燃費アップ

2012.08.10 自動車ニュース

新型「スズキ・ワゴンR」、新技術で燃費アップ

スズキは2012年8月10日、同年9月6日に発表予定の新型「ワゴンR」「ワゴンRスティングレー」に搭載する三つの先進的な低燃費化技術を明らかにした。

1993年に誕生した初代「ワゴンR」は、軽トールワゴンというカテゴリーを開拓したパイオニアである。以来リーディングブランドとして軽自動車のベストセラーの座をキープしているが、5代目となる新型「ワゴンR」の開発コンセプトは、「軽ワゴンNo.1の低燃費を実現した新世代エコカー」。その核となるのが、以下に紹介する三つの先進的な低燃費化技術である。

「ENE-CHARGE(エネチャージ)」
軽量コンパクトで充電性能に優れた高効率リチウムイオンバッテリーと高出力オルタネーターを併用したスズキ独自の、軽自動車では初採用となる減速エネルギー回生機構。
一般的な軽自動車用の約2倍の発電能力がある高出力オルタネーターを採用し、必要とされる電力の大部分を減速時のエネルギーによって発電。従来に比べ大容量の鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに効率よく充電する。二つのバッテリーに電気を蓄えることで、走行中のオルタネーター駆動による発電を最小限に抑え、バッテリー残量が少なくなったときのみ、オルタネーターを駆動。これにより、エンジンの負荷を減らし燃料消費を抑えると同時に、軽やかな加速も実現する。

「新アイドリングストップシステム」
停車前の減速時に、13km/h以下になるとエンジンを自動で停止するシステム。9km/h以下になるとエンジンを自動停止する「アルト エコ」のシステムをさらに進化させたもので、アイドリングストップの頻度を高め、さらなる低燃費化に貢献する。

「ECO-COOL(エコクール)」
蓄冷材を用いることで、エンジン停止中もエアコン拭きだし口から冷風を送って室温を快適に保ち、アイドリングストップ時間を拡大する軽自動車初のシステム。
従来のアイドリングストップシステムでは、室温が上昇するとエアコンを作動させるために発進前でもエンジンが再始動していた。「ECO-COOL」では、エアコンユニット内のエバポレーター(冷媒の気化によって冷却を行う部品)に内蔵した蓄冷材を、走行中に冷やして凍らせる(エアコンONの状態で、30km/hで3分間も走れば凍るという)。そしてアイドリングストップ中は、凍った蓄冷材を通った冷風を送ることで室温の上昇を抑制、快適性を保つとともにエンジンの再始動時期を遅らせる。アイドリングストップ時間が長くなれば、それだけ燃料消費が少なくて済むというわけだ。

これら三つの先進技術の採用をはじめ、随所に低燃費化を図った新型「ワゴンR」。JC08モードでの燃費は、NA(自然吸気)のFF車で軽ワゴントップの28.8km/リッターを達成。ターボのFF車も軽ターボワゴントップの26.8km/リッターをマーク。いずれも軽ワゴンでナンバーワンの低燃費を実現するという。

(文=沼田 亨)

新型「スズキ・ワゴンR」のエンジン。さまざまな新技術との組み合わせで、最高28.8km/リッター(JC08モード)の燃費を実現する。
新型「スズキ・ワゴンR」のエンジン。さまざまな新技術との組み合わせで、最高28.8km/リッター(JC08モード)の燃費を実現する。 拡大
一般的な軽自動車用に対して、約2倍の発電能力がある高出力オルタネーター。
一般的な軽自動車用に対して、約2倍の発電能力がある高出力オルタネーター。 拡大
コンパクトなリチウムイオンバッテリー。スマートフォン(iPhone:写真左)と比べると、そのサイズがおわかりいただけるだろうか。
コンパクトなリチウムイオンバッテリー。スマートフォン(iPhone:写真左)と比べると、そのサイズがおわかりいただけるだろうか。 拡大
よりエコなカーエアコンを目指した「エコクール」のキモとなる、蓄冷材内蔵型のエバポレーター。
よりエコなカーエアコンを目指した「エコクール」のキモとなる、蓄冷材内蔵型のエバポレーター。 拡大
こちらは、現行型の「スズキ・ワゴンR」。JC08モードの燃費値は、最高で23.6km/リッター(FF/CVT)となっている。
こちらは、現行型の「スズキ・ワゴンR」。JC08モードの燃費値は、最高で23.6km/リッター(FF/CVT)となっている。 拡大

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