ニューVWポロのインプレッション
1999.08.12 自動車ニュースニューVWポロのインプレッション(8/12)
フォルクスワーゲンジャパンが5月25日より発売した「ポロ」4ドアに試乗した。
新しい「フォルクスワーゲンポロ」の特徴は、ヨーロッパ仕様のフルカラード一体型大型バンパーと、そこにビルトインされたフォグランプを採用したところにある。
「ポロ」は1.6リッター4気筒SOHCエンジンと4段ATを搭載している。4ドアの価格は186.5万円である。
日本で発売されてからだいぶたっていますが、けっこうよかったですね。
乗りこんだときの印象は、ややきゅうくつなんですが、ATだから運転していて不便さを感じることはありません。
運転してみると、軽快な印象なんですね。エンジンはトルクがあるし、ATも反応が早く、加速したいときはアクセルペダルを踏む量をちょっと増やしただけで、ギアが1段下に落ちて、力強い加速をします。
5500回転からレッドゾーンというだけあって回転でかせぐタイプのエンジンではありませんが、そのかわり低中回転域でのトルクが豊かです。4段ATもシフトアップを急ぐ設定ではなく、各ギアでトルクがたっぷり出る3000回転あたりまでしっかり引っ張ってくれるのは評価できますね。
乗り心地は硬いですね。けっこう跳ねるのと、段差を越えたあとの収まりがいまいちなのが気になるところです。
サスペンションのスプリングが硬めの設定なんですね。通常、硬めのスプリングには、伸び側の減衰力を高めに設定したダンパーを組み合わせることで、収まりをよくします。ところが「ポロ」の場合は、乗り心地を考えた結果、ダンパーの減衰力を低めにしてしまっています。その結果、ダンピング不足になってしまっているわけです。
同じクラスでみるとプジョー206 1.6より楽しめますね。
エンジンとトランスミッションのマッチング、それにサスペンションの設定がいいんです。じつはワインディングロードでも楽しめるクルマです。
松本英雄
小川フミオ
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