日産シーマ、新時代を見据えてフルモデルチェンジ

2001.01.12 自動車ニュース webCG 編集部

日産シーマ、新時代を見据えてフルモデルチェンジ(1/12)

日産のフラッグシップカー、「シーマ」がフルモデルチェンジして1月12日登場、同日より発売された。見どころはITSテクノロジーの先取りだ。

新型シーマはこのモデルで4代目。細部のデザインを事前に披露したように意欲的なデザインが特徴。トヨタのセルシオ、さらにはメルセデスSクラスなどを迎え撃つ意欲があちこちに感じられる。まず、エクステリア・デザインは、張りのある彫刻的なフロントの造形が、存在感とステイタスを主張する。7つの凸レンズを持つマルチプロジェクター・キセノンヘッドランプと、電動格納式ドアミラー内にターンランプを備える。このランプは、現行のキセノンヘッドランプ搭載車に対し、約1.7倍の光量と拡大した照射範囲を確保できるという。
インテリアは、ソフトにラウンドされたパネルと明るい色使いを採用。モダンで開放的なインテリアに仕上がっている。

■ITSを実用化した最初のクルマ
新型シーマで何より注目すべきは先進のITSテクノロジーをいくつも実装したことだ。ひとつは「レーンキープサポートシステム」。これは高速道路の直進路に限ってだが、道路の傾きや横風などで進路が乱されそうになっても直進を保つようにステアリング操作を支援するもの。さらに「車間自動制御システム」は前車との距離を一定に保つ運転支援システム。緊急時の停止距離を短縮する「ブレーキアシスト」も見逃せない。これらはいずれもミリ波レーダーセンサーなどで前方の車や路面の白線などを常時チェックしているわけだ。
ITS関連ではほかに、有料道路の自動料金収受システム「ETC」や、緊急通報システムである「ヘルプネット」にも対応している。

■パワートレーンは新開発
パワーユニットは、新開発の直噴4.5リッターV8ガソリンエンジンNEO Diを搭載。280ps/6000rpm、46.0kgm/3600rpm(2WD)41.0kgm/3600rpm(4WD)を発揮する。組み合わされるのは、やはり新開発のマニュアルモード付フルレンジ電子制御5段ATだ。
用意されるモデルは2WDに4グレード(450VIP、450XV、450XL、300G)。4WDは2グレードが2月22日から発売される(2WD300Gも同様)。

価格は以下のとおり。
450VIP(2WD4.5リッター)……695.0万円
450XV(2WD4.5リッター)……615.0万円
450XL(2WD4.5リッター)……540.0万円
300G(2WD3.0リッター)……492.0万円

また発売を記念して、「450XVリミテッドエディション」が3月31日まで期間限定で発売される。2つの専用色ライトブルーとソニックシルバーに、専用キーが用意され、価格は615.0万円。
4WD4.5リッターは450VIP FOURが691.0万円。同450X FOURが615.0万円。

日産サイト:http://www.nissan.co.jp/

 
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