ダイハツYRVエアロSパック(4AT)【ブリーフテスト】
ダイハツYRVエアロSパック(4AT) 2000.10.03 試乗記 ……143.2万円 総合評価……★★ステキな個室
「ダイハツ版ファンカーゴ」というのもなんなので、「スポーティ」のスパイスをまぶしてYRVと名づけたデュエットベースの、もとい! ストーリアベースのコンパクトバン。
ストーリアより30mm高い着座位置、80mm高い全高ゆえ、頭まわりは広々。足踏み式パーキングブレーキとコラムシフトのおかげで、前席左右はピッタリくっつくベンチシート(風)。肘掛けを下ろしてふたりで寄り添えば、そこはステキな個室に早変わり。ジャンクフードと車載テレビは必需品。
連続可変バルブタイミング機構付き1.3リッターユニット、カーブドオフセットスプリング 採用「ヨーロピアンチューンドサスペンション」なんてことは、どうでもいいのかも。
【概要】 どんなクルマ?
(シリーズ概要)
ダイハツが若者をターゲットに開発した走り指向のコンパクトバン。フロアパンおよび足まわりはストーリアと共通。エンジンは1リッター直3DOHC、DVVTと呼ばれる可変吸気バルブタイミング機構付きの1.3リッター直4DOHC、クラス最強の140psを誇る同1.3リッターターボがある。
(グレード概要)
エアロSパックは、ベーシックグレードにスモークドガラスを与え、オーディオ類を充実した「Sパック」に、ルーフスポイラー、サイドスカート、大径テールパイプなどを装着、「凄み」を効かせたモデル。14インチのアルミホイールが標準装備となる。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★
速度計を中央に配した3連メーターがスポーティ。ステアリングコラム左横から生える変形T型シフターは使いやすいが、「D」ポジションだと、奥のオーディオ類の操作がしにくい。センターコンソールのドリンクホルダーや、ドア内側のパワーウィンドウスイッチがやたら低い位置にあるのも不便。
(前席)……★★
「バケットベンチシート」というコンセプト自体にやや無理がある前席。お尻や背中へのあたりが平板。ホールド性は低い。センターの肘掛けを下ろすと、安手のソファといった感じ。
(後席)……★★
一体型のダブルフォールディングが可能な後席。しかし、そのために座面が後退、燃料タンク等を収める床面の隆起と段差ができる。膝下を真下におろすことができない奇妙な座席。背もたれは7段階の角度調整が可能。何のため?
(荷室)……★★★
床面最大幅130cm、奥行き58cm、天井までの高さは95cm。2人には充分だが、4人乗車で旅行に行くには不満な荷室。後席バックレストを倒すと、奥行きは105cmになるが、そうすると、当然ながら2人しか乗れない。
【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★
トルキーで扱いやすい1.3リッターユニット。930kgと車体が軽いこともあって、まことに力強い。回せばウルサイが、それはそれ。不快ではない。トルクの出方がフラットなためか、各ギアの守備範囲が広い4段ATとのマッチングもいい。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★
街なかでは、ヒョコヒョコとしたピッチングが顔を出す乗り心地。ストローク感のない硬めの足。乗り心地はイマイチ。「スポーティワゴン」コンセプトの自縛のせいか。そのぶん、普通に運転しているかぎり、ハンドリングは悪くない。
(写真=小河原 認)
【テストデータ】
報告者 :web CG 青木禎之
テスト日 :2000年10月2日から3日
テスト車の形態 :広報車
テスト車の年式 :2000年型
テスト車の走行距離 :1651km
タイヤ :(前)165/65R14 79S/(後)同じ(いずれもブリヂストン B391)
オプション装備 :キーフリーシステム(2.0万円)/カーテンシールドエアバッグ+前席サイドエアバッグ+ダイナミックサポートヘッドレスト+シートリフター(9.3万円)
テスト形態 :ロードインプレッション
走行状態 :高速道路(2):市街地(8)
走行距離 :248.6km
使用燃料 :21.1リッター
参考燃費 :11.8km/リッター

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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