ランドローバー・フリーランダーU6(5AT) 【試乗記】
『オフからハイまで』 2000.10.19 試乗記 ランドローバー・フリーランダーV6(5AT) デビュー3年目にして、2.5リッターV6と5段ATが搭載されたランドローバーの「カジュアルオフローダー」(風)、フリーランダー。日本導入に先立ち、モータージャーリスト河村康彦が、フランスはボジョレーで乗ってきた。
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クロスオーバーのフリーランダー
ヨーロッパでは1997年にリリースされながら、ATの設定がなかったこともあって、日本への導入が見送られたランドローバー・フリーランダー。が、このほどのビッグマイナーチェンジを機に、ローバー75譲りの2.5リッターV6エンジンを搭載、あわせてオートマチックトランスミッションが組み合わされ、ようやく日本に上陸することが決まった。
トヨタRAV4、ホンダCR-Vなどと同様、いわゆる「カジュアルオフローダー」風ルックスのこのクルマ、ボディはビルトインフレーム、サスペンションは4輪ストラットと、そのハードウェアも明らかに乗用車とオフローダーとのクロスオーバーを意識している。
けれども、オフローダーの老舗であるランドローバーらしく、「他社のクルマのように2WDモデルを設定することは考えていない」という。
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日本の道にも合いそう
ABSシステムを利用して急な低ミュー下り坂を安全かつ簡単に下るための「HDC」や、4輪独立のLSD効果を狙う「ETC」など、最新モデルらしいハイテク機能をオフロード踏破性向上のために用いるところは、さすがはランドローバー。やはりRAV4などとは考え方が違う。
フランスはリヨン郊外のボジョレー地方(ご存知「ボジョレーヌーボー」の産地!)のぶどう畑の山中を駆け上り、駆け下ったテストドライブでは、前述デバイスの有り難味を痛感。
一方で、もちろんオンロードでの快適性も高得点。このモデル、これからアメリカでの発売も予定。それだけに、ハイウェイクルージングでの余裕が大きいのだ。
ローバー75に続き採用されたJATOCO社製ATは、シフトプログラムに違和感がない、なかなかのできばえ。シーケンシャルモードでのレスポンスはちょっと鈍いが、それでも5段タイプのメリットで、シフト時のスムーズさは秀逸。
ランドローバー・フリーランダー。サイズといい走りといい、日本の道とのマッチングがなかなか良さそうな一台だ。
(文=河村康彦)

河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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