年に1度のフェラーリの祭典、鈴鹿で開催
2013.04.23 自動車ニュース年に1度のファン感謝イベント「フェラーリ・レーシング・デイズ鈴鹿2013」開催
2013年4月19日から22日までの3日間にわたり、「フェラーリ・レーシング・デイズ鈴鹿2013」が、三重県の鈴鹿サーキットにて開催された。
■ワンメイクレースに小林可夢偉がゲスト参戦
フェラーリ・レーシング・デイズは、フェラーリ・ジャパンが主催するカスタマー向けのイベントであり、開催は昨年に続いて今回が2度目。今年も「フェラーリ458チャレンジ」のワンメイクレースである「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック」の日本ラウンドをはじめ、フェラーリオーナーによるサーキット走行会、「FXX」やF1マシンによるデモランなどが催された。
とくに今回のイベントでは、サーキットを使ったドライビングセミナー「ピロタ・アラウンド・ザ・ワールド」が日本で初めて開催された。このセミナーは、レース参戦レベルまでのスキル向上を目指すプログラム「コルソ・ピロタ」の入門編に当たり、当日はコースを借り切って、さまざまな講習が行われた。
また4月21日のフェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリには、スクーデリア・フェラーリから世界耐久選手権に参戦している元F1ドライバーの小林可夢偉選手がゲスト参戦。第1レースでは、最後尾の31番グリッドからスタートして3位、第2レースでも4位に入る活躍を見せた。
サプライズゲストの登場によって大いに盛り上がったフェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリだが、21日目の第2レース終了直後に、参戦ドライバーの1人がガードレールに衝突。その後に予定されていたイベントは、すべて中止となってしまった。
こうしたサーキットプログラムのほかにも、パドックではフェラーリの歴史を飾ってきた希少モデルの展示も実施。世界各地のレースで活躍した「250GT SWB」や、半世紀ぶりのワンオフモデルとして2008年に製作された「SP1」、「ラ・フェラーリ」のデビューを記念してそろえられた歴代スペチアーレの「288GTO」「F40」「F50」「エンツォ」などが、注目を集めていた。
■まずはあたえられた仕事をしっかりとこなしたい
また4月21日には、フェラーリ・ジャパンCEOのハーバート・アプルロス氏と、小林可夢偉選手による記者会見も実施された。
アプルロス氏はこの席上で、新たなカスタマイズプログラムである「フェラーリ・テーラーメイド」や、フェラーリ・ジャパンによる個人向けファイナンスサービスの開始、またコレクターのオークション落札をサポートする「セレクトプログラム」など、フェラーリの新しい取り組みやサービスについて説明。日本市場については、商品ラインナップの魅力の向上に加え、新たなサービスセンターや販売店のオープン、今回のようなイベントの拡充などに言及し、カスタマーサービスの向上につながる、あらゆる分野への投資を促進したいと述べた。
一方、小林選手はスクーデリア・フェラーリのワークスドライバーになったことについて、「まずは誘ってくれたことに感謝したい。赤い服(フェラーリの赤いレーシングスーツ)にはまだ慣れていないけれど、イタリアの人と仕事をすることに違和感はない」とコメント。F1への復帰について聞かれると、「まだ2013年のシーズンが始まったばかり。来年がどうなるかもわからないし、今は与えられた仕事をしっかりとこなすことに専念したい」と回答した。
またスクーデリア・フェラーリの印象については、「思いのほかにオープンで、人との付き合いを大事にするイメージ。これまでにもトヨタやザウバーと仕事をしてきたので、テクニカルな部分で驚くようなことはない。良いドライバーがいて、良いエンジニアがいて、結果を出しているチームだと思う」と述べた。
(文=webCG 堀田/写真=工藤考浩・webCG 堀田)
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