日産は、2種類の個性派コンセプトカーを提案【東京モーターショー2013】

2013.11.20 自動車ニュース 塩見 智
東京モーターショー2013の日産ブース。
東京モーターショー2013の日産ブース。 拡大

【東京モーターショー2013】日産は、2種類の個性派コンセプトカーを提案

日産自動車は2013年11月20日に開幕した「東京モーターショー2013」において、コンセプトカー「IDx」「ブレイドグライダー」などを披露した。

プレスカンファレンスは、「IDx」の入場でスタート。車内からカルロス・ゴーンCEOが登場し、スピーチを行った。
プレスカンファレンスは、「IDx」の入場でスタート。車内からカルロス・ゴーンCEOが登場し、スピーチを行った。 拡大
こちらはレーシーないでたちのコンセプトモデル「IDx NISMO」。
こちらはレーシーないでたちのコンセプトモデル「IDx NISMO」。 拡大
「ブレイドグライダー」
「ブレイドグライダー」 拡大
2014年型の「GT-R」も、場内に展示された。
2014年型の「GT-R」も、場内に展示された。 拡大
商用のEVである「e-NV200」。年内の日本導入が予定されている。
商用のEVである「e-NV200」。年内の日本導入が予定されている。 拡大

「日産は間もなく創立80周年を迎える。昨年はニッサン、インフィニティ、ダットサンという3つのブランドを通じ、年間販売台数500万台超を達成した。今後、われわれは『もし交通事故をなくせたら……』『もし環境性能を飛躍的に向上させられたら……』といった自動車の世界におけるさまざまな『what if……』を、ひとつひとつ『what is……』に、すなわち現実のものとしていきたい」と、カルロス・ゴーンCEOがいつも通り力強くスピーチした。

ワールドプレミアとなる「IDx」は、往年の510型ブルーバードをほうふつとさせる3ボックスセダンだが、1990年代以降に生まれた“デジタル・ネイティブ世代”をターゲットとし、内装をデニムで仕立てるなど、開発段階からその世代の若者の意見を取り入れたコンセプトカー。それでいて、FRレイアウトを採用するなど、60~70年代を知る“元若者”にも受け入れられるコンセプトを狙っている。またIDxをベースにNISMOが競技用車両のような外装に仕立てた「IDx NISMO」もあわせて発表された。

「ブレイドグライダー」もワールドプレミア。リアに比べてフロントの幅が極端に狭いスタイルで、ルマン24時間レースに参戦して話題を呼んだ「デルタウイング」の、市販を見据えたバージョンともいえよう。
全長×全幅×全高=4200×1890×1140mm、ホイールベースは2800mm。ただし、フロントの車体幅はわずか1000mm。ボディー外板に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いるなど軽量化も図られている。パワートレインはオンデマンド型のEV仕様とのことだが、詳細は明らかになっていない。ボディー形状から想像できる通り、ドライバーズシートが中央にあり、リアは左右にひとりずつ座ることができる3シーターだ。

前夜に横浜のグローバル本社でお披露目した「GT-R NISMO」も、あらためて披露された。
GT-R NISMOは日産車のファクトリーチューンやモータースポーツを担うNISMOが、初めて本格的に現行GT-Rに手を加えたスペシャルモデルで、競技車両のGT3カテゴリー用の高効率大容量タービンを採用するなどし、最高出力をノーマルの550psから600psへ高めた。最大トルクは66.5kgm。
走行モードを3パターンから選べる専用のビルシュタイン・ダンプトロニックダンパーやNISMO専用のタイヤおよびホイール(フロント:255/40ZRF20、リア:285/35ZRF20)を採用。ノーマル車以上に正確なハンドリングとハイグリップを実現したという。

このほか、年内にモデルチェンジする「ティアナ」、11月11日に発表したばかりの、“インフィニティ”マークを掲げた「スカイライン」、エマージェンシー・ブレーキ、レーン・デパーチャー・ウォーニングなどを備えた「セレナ」「ノート」なども出展した。

(文=塩見 智/webCG)

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