メルセデスが新型「Cクラス」を披露【デトロイトショー2014】
2014.01.14 自動車ニュース ![]() |
【デトロイトショー2014】メルセデスが新型「Cクラス」を披露
デトロイトショーの開幕を翌日に控えた2014年1月12日、メルセデス・ベンツは会場近くのホテルで恒例となっている「ニューイヤーレセプション」を開催し、新型「Cクラス」を公開した。
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■大型化されたボディー、AIRMATICを初搭載
こういったイベントやモーターショーのプレスカンファレンスなどで、音楽やダンスのパフォーマンスを披露するメーカーは少なくないが、メルセデスはたいてい有名歌手を招いてしっかりとその歌声を聞かせる。
今回はディーター・ツェッチェCEOがまず「CLAクラス」や「Sクラス」が好調だった2013年を統括するとともに、今年のアメリカ市場への期待、「GLA45 AMG」「S600」、そして真打ちの新型「Cクラス」といったデトロイトショーでワールドプレミアとなるモデルを簡単に紹介。
その後、祭りの始まりとばかりに、元デスティニーズ・チャイルドでソロでも大人気のケリー・ローランドが登場。ソウルフルで圧倒的な声量に観客が酔ったところで、ステージ裏から新型Cクラスが駆けつけるという演出だった。
いつも歌手のキャラクターはクルマのイメージに近いが、今回は「ハイセンスでパワフル、そしてそこはかとなく重厚感がある」といったところだろうか。
事前に写真で見ていたCクラスは、Sクラスや「Eクラス」と共通のイメージということしかわからなかったが、実車は従来よりもサイズアップされたからか、想像以上に立派だった。その昔は「小(こ)ベンツ」などと揶揄(やゆ)されることもあったが、そんな面影はみじんもなくなっているのだ。
全長が95mm増しの4686mm、全幅が40mm増しの1810mm 、ホイールベースが80mm増しの2840mmという大型化の恩恵は、特に後席スペースに表れている。従来も窮屈というほどではなかったが、新型は大人が座ってもくつろげるだけの空間がある。
ラゲッジルームも横方向の余裕が増したようで、日本人が気にするゴルフバッグの搭載性も良さそうだ。
インテリアの質感や装備、インテリジェントドライブなどはEクラスやSクラスとほぼ同等。Cクラスとしては初のAIRMATICも用意されるというから、ユーザーの満足度は高いだろう。ヒエラルキーを考えて、出し惜しみするなんてことなく、全力投球で勝負に出ているのだ。
全幅が1800mmオーバーだと、「ウチの立体駐車場の規定に引っかかっちゃうんだよな」とお嘆きの方もいるだろう。「BMW 3シリーズ」は本来は1815mmのところ、薄いドアノブを特別に用意して1800mmに収めているが、Cクラスはどうか? 目を凝らしてよく見てみると、3シリーズと違って、最も幅が広い箇所はドアノブ部ではないようだ。リアのフェンダーあたり? 大きなボディーパーツだとさすがに専用パーツをおこすのは大変そうだが、わずか10mmだからなんとかなるか!? そこが本当に選択を分けることになる人は、日本での発表までヤキモキしながら待つしかない。
あとはいよいよ現実的になった直4ディーゼルの導入に期待したい。メルセデスは日本のクリーンディーゼル乗用車の道を切り開いた立役者だが、高価なV6しか導入しておらず、後発ながら直4ディーゼルは先に導入したBMWに押されている格好。直4でもメルセデスらしい洗練されたフィーリングで巻き返しを図ってくるはずだ。
(文=石井昌道/写真=石井昌道、ダイムラー)
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