第54回「テスラ・モデルS」

2014.06.20 水野和敏的視点 水野 和敏

環境志向の富裕層向けEV

今回は「テスラ・モデルS」を取り上げます。ご存じのように、テスラモーターズは北米シリコンバレー発の、ベンチャー企業といっていい新興自動車メーカーです。ピュアEVを専門としており、2008年には、「ロータス・エリーゼ」をベースとした2シーターオープンのEV「テスラ・ロードスター」を発売し、話題になりました。

モデルSは、ロードスターからガラリと趣を変えた4ドアセダン。アメリカではすでに2012年に発売されており、今年2014年の夏ごろには、わが国でも納車が開始されるそうです。バリエーションは「60kWhバッテリー」と「85kWhバッテリー」の2仕様があり、気になる航続距離は、前者が390km、後者が502kmと発表されています。
さらに後者には標準仕様のほか、「パフォーマンス」と呼ばれる高性能仕様が用意されます。0-100km/h加速は、標準仕様が5.6秒であるのに対し、パフォーマンス仕様は4.4秒(!)というスポーツカー顔負けの数値が挙げられています。

『webCG』が用意してくれたモデルは、85kWhバッテリーのパフォーマンス仕様。つまり最上級モデルです。素の車両価格は1081万8000円。いうまでもなくモデルSは、「経済的な電気自動車」ではなく、「環境に目覚めた富裕層」のための、アドバルーンの役割を担っています。

床一面に高性能なリチウムイオン電池を敷きつめ、アルミモノコックのボディーを持つモデルS。早速チェックしてみましょう。


第54回「テスラ・モデルS」の画像 拡大

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試乗車は「モデルS」の85kWhパフォーマンス仕様。
試乗車は「モデルS」の85kWhパフォーマンス仕様。
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