クリーンディーゼル搭載の「GLクラス」登場
2015.01.22 自動車ニュース ![]() |
メルセデス・ベンツが「GLクラス」にクリーンディーゼル搭載モデルを追加
メルセデス・ベンツ日本は2015年1月22日、「GLクラス」にクリーンディーゼルエンジン搭載の「GL350ブルーテック4MATIC」を追加し、発売した。
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■GLクラスで唯一の右ハンドルを用意
メルセデスが「ファーストクラスSUV」と呼ぶ7人乗りフルサイズSUVのGLクラスに、待望の“ブルーテック”、すなわち、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルが追加になった。GL350ブルーテック4MATICに採用されるのは、3リッターV6ターボディーゼルエンジンで、最高出力258ps/3600rpm、最大トルク63.2kgm/1600-2400rpmを発生。7段オートマチック、フルタイム4WDが組み合わされ、燃費は11.4km/リッター(JC08モード)となっている。
これまでGLクラスのラインナップは4.7リッターV8ツインターボの「GL550 4MATIC」(1326万8000円)と、5.5リッターV8ツインターボの「GL63 AMG」(1800万円)の2グレードで、いずれも左ハンドルしか選べなかった。一方、今回追加されたGL350ブルーテック4MATICは、クリーンディーゼルを搭載することに加えて、1000万円という価格や右ハンドル仕様となることから、販売台数の増加が期待できる。
■2015年はクリーンディーゼル車をさらに充実
現在、メルセデス・ベンツは「Eクラス」「Mクラス」「Gクラス」にクリーンディーゼルモデルを設定しており、特にSUVのMクラスとGクラスでは販売台数の7割以上をクリーンディーゼルが占めているという。今回、GL350ブルーテック4MATICが設定されたことで、メルセデスのディーゼル人気がますます高まることが予想できるが、同社はさらに、2015年春にEクラスと「CLSクラス」の4気筒クリーンディーゼル、2015年下半期に「Cクラス」の4気筒クリーンディーゼルをそれぞれ追加し、攻勢をかける。加えて、2015年下半期にはCクラスのプラグインハイブリッドを、また、年末には日本初となるディーゼルハイブリッド搭載モデルを投入することで、自動車メーカーとして技術的な先進性を示したい考えだ。
GL350ブルーテック4MATICの発表会場では、メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長が2014年の販売を振り返り、グローバルおよび日本市場ともに過去最高の販売を記録したと述べた。日本は前年比13.2%増の6万834台を販売したが、その要因として2013年に登場した「Sクラス」と、2014年に投入したCクラスが好調だったことを挙げている。2015年に関しては「安定して6万台を販売できる体制づくりに注力したい」と語った。
(文と写真=生方 聡)