ダイハツ、人々の生活に寄り添うクルマを提案【東京モーターショー2015】
2015.10.29 自動車ニュース![]() |
【東京モーターショー2015】ダイハツ、人々の生活に寄り添うクルマを提案
ダイハツは、2015年10月28日に開幕した第44回東京モーターショーにおいて、世界初公開となる4台のコンセプトカーを展示するとともに、今も研究開発を続けている、液体式燃料電池技術がかなえる未来の社会を紹介している。
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■暮らしや働き方の変化によって、クルマのあり方も変わる
ダイハツのプレスカンファレンスは、まずは「コペン・ドレスフォーメーション・デザイン・アワード」の表彰式からスタートした。
これは、内外装の“着せ替え”が可能な軽オープンカー「コペン」のデザインを広く一般に募集したもの。2015年6月18日から8月31日までの期間に562点の作品が集まり、グランプリには越坂部圭亮氏の作品「COPEN ADVENTURE(コペン アドベンチャー)」が選ばれた。ステージではダイハツの三井正則代表取締役社長によって越坂部氏の表彰式が行われたほか、その作品が2016年1月に開催される東京オートサロンで“実車化”されることが伝えられた。
続いて三井社長は、「私たちの将来の暮らしという観点からお話をしたいと思います」として、今回のブースと展示車の解説を始めた。
最初に紹介されたのが、次世代コミューター「NORI ORI(ノリオリ)」である。これからの日本における人々の暮らしは、「少子高齢化」などにより新たな形に変化することが予想される。ダイハツはそうした社会では「支えあい」がキーワードになると考え、子どもと親、近くに住む祖父母夫婦などが、地域の中でそれぞれ支えあう暮らしを想定した。そこで自動車に求められる第一の性能は、「乗り降り」のしやすさだ。ノリオリは、超低床フロアや電動スロープなどを備えており、ベビーカーを使う家族や車いすユーザーなど、誰もがイージーに乗り降りすることができることが特長なのだ。
また、軽商用車の新しい形を提案するのが「TEMPO(テンポ)」だ。これも将来の暮らしをイメージしたところから生まれた“提案”だという。夫婦共働きや、先代の仕事を2代目が手伝う。そうした家族の暮らしのためには、軽商用車にも新しいスタイルが必要なのでは? という疑問からテンポは生まれた。特徴は乗用車系のFFプラットフォームを採用している点だ。テンポは、運転のしやすさや乗降性のよさといった乗用車ならではの扱いやすさと、FF車ならではの室内空間の高い自由度を生かした移動販売車に仕立てられている。ダイハツが誇る軽トールワゴン「ウェイク」や「タント」のプラットフォームを応用すれば、軽商用バンに匹敵するスペースを獲得できる。そうした発想の転換から生まれた商用車というわけだ。
ほかにも、さまざまなシートアレンジが楽しめる「Hinata(ヒナタ)」や、低燃費テクノロジーを進化させた次世代環境車の「D-base(ディーベース)」といったコンセプトカーを説明。またブースの2階では、ダイハツ独自の液体式の燃料電池技術を子どもにわかりやすく伝える展示を行うことも言及。三井社長は「どうぞ、ご家族でダイハツブースをお楽しみください」と語った。
最後に三井氏は、「キャスト」の3番目のモデル「キャスト スポーツ」が10月29日に発売されることを報告。「軽自動車は、今もこれからもお客さまにとって身近な存在でなければならないと思っており、そのためにダイハツは、日本の家族のあり方や働き方に最適なクルマを提供できる企業でありたいと思っています」と述べ、プレスカンファレンスをまとめた。
(文=鈴木ケンイチ/写真=鈴木ケンイチ、webCG)
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