東京モーターショー2015

ヤンマーYT5113:最も乗ってみたい一台

2015.10.31 自動車ニュース 笹目 二朗
「ヤンマーYT5113」
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ヤンマーYT5113:最も乗ってみたい1台

自動車ジャーナリストの笹目二朗が、今回のモーターショーで気になったクルマは「シトロエンC4カクタス」だが、乗ってみたいクルマは……。

■クルマが面白いのは速さだけじゃない

燃費向上などの省エネは永遠の課題として、内外各社さまざまな技術革新に余念がない。今年の東京モーターショーは、自動運転などの安楽装置の開発も目立つ。クルマの運転は難しいことも多いから、自動でやってもらえれば確かに便利だ。しかし自分の手で動かすから面白いんであるし、自動車のもつ自由度は大きい。何でもアリより何も無いシンプルなものをヨシとするヒトもいるはずだ。そんな意見の違いはあろうが、全方位に共通する方向性は軽量化だろうか。

ところで、今回のモーターショーで気になったのはシトロエンC4カクタス。このクルマは重量およそ1トンと軽い。日本に輸入される仕様のエンジンは1.2リッターながら実によく走る。今春約1カ月でイタリア半島主体に6500kmほど走った総平均燃費は20km/リッターに近いものだった。軽さは操縦性にも貢献する。とにかく乗って楽しいクルマの最右翼にある。日本車メーカーもこのクルマに注目せざるを得ないだろう。

でも、最も乗ってみたい一台を選ぶという作業となると、C4カクタスではなく「KEN OKUYAMA DESIGN」のヤンマー・トラクターを選ぶ。
前回のショーではプロトタイプの展示であったが今回は量産型だという。クルマは速いだけが面白いわけではありませんヨ。

(文=笹目二朗/写真=峰 昌宏)
 

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