新型トライアンフ・ボンネビルが日本上陸

2016.01.22 自動車ニュース webCG 編集部
「トライアンフ・ボンネビルT120」
「トライアンフ・ボンネビルT120」 拡大

新型「トライアンフ・ボンネビル」が日本上陸

トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは2016年1月21日、新世代の「トライアンフ・ボンネビル」シリーズ3モデルを日本国内で初披露した。

発表会では、新型「ボンネビルT120」(写真左)と、1968年製のボンネビルT120(同右)が、同じ壇上に飾られた。
発表会では、新型「ボンネビルT120」(写真左)と、1968年製のボンネビルT120(同右)が、同じ壇上に飾られた。 拡大
新型に搭載される、1.2リッター並列2気筒エンジン。排気量は先代から大幅にアップし、最大トルクは54%増しとなった。
新型に搭載される、1.2リッター並列2気筒エンジン。排気量は先代から大幅にアップし、最大トルクは54%増しとなった。 拡大
フォトセッションに臨む、トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンの野田一夫代表取締役社長。「2016年は月に1台の割合で新型車を発表します。期待してください」と、力強くコメントした。
フォトセッションに臨む、トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンの野田一夫代表取締役社長。「2016年は月に1台の割合で新型車を発表します。期待してください」と、力強くコメントした。 拡大

■見た目そのまま、中身一新

ボンネビルは、イギリスの二輪メーカーであるトライアンフの代表的モデル。1959年に初代が誕生してからというもの、スピード記録への挑戦や映画の世界における活躍などでも広く知られる。今回のモデルチェンジは、2001年に先代がデビューして以来、15年ぶりのこととなる。

新型ボンネビルも先代と同様に、クラシカルな“オートバイらしい”スタイリングが持ち味。ただし中身は、別物といえるほど大幅に変更されている。
新ラインナップの中心となる「ボンネビルT120」には、先代のボンネビルおよびその派生モデルに採用されていた空冷の865cc並列2気筒DOHCエンジン(最高出力68ps/7400rpm、最大トルク6.9kgm/5800rpm)に代えて、新開発された水冷の1197cc並列2気筒SOHCエンジン(80ps/6550rpm、10.7kgm/3100rpm)が搭載される(数値は全て社内測定値。以下同様)。
モデルにより360度と270度が使い分けられていたクランク角は、新型では、より鼓動感が得られる270度に統一。同時に、バランサーシャフトを採用することで、不快なノイズやバイブレーションは抑えられたという。

安全かつ快適にライディングを楽しむための新技術として、クラッチレバー操作の負荷を軽減する「スリップアシストクラッチ」や、電子式のスロットルシステム制御「ライドバイワイヤ」、走行状態に合わせて駆動力を最適に制御する「トラクションコントロール」を装備。ハンドルグリップを温める「グリップヒーター」や、携帯電話などを充電するための「USBソケット」も備わる。

車体は先代の「ボンネビルT100」に比べてややコンパクトな仕上がりで、全長は60mm短い2170mm、ホイールベースは50mm短い1450mmにおさまる。車重は、エンジンの水冷化や装備の充実もあり、先代より7kg重い240kgとなっている。

先代でも見られたスポーツモデル「スラクストン」もフルモデルチェンジ。日本には、最もスポーティーなグレード「スラクストンR」が導入される。
先代でも見られたスポーツモデル「スラクストン」もフルモデルチェンジ。日本には、最もスポーティーなグレード「スラクストンR」が導入される。 拡大
新型「ボンネビル」シリーズのシート下には、携帯電話などの充電に利用できるUSBソケット(写真中央)が備わる。
新型「ボンネビル」シリーズのシート下には、携帯電話などの充電に利用できるUSBソケット(写真中央)が備わる。 拡大
「ボンネビル」シリーズの中でエントリーモデルと位置づけられる「ストリートツイン」。カスタマイズ用の純正オプションが豊富に用意される。
「ボンネビル」シリーズの中でエントリーモデルと位置づけられる「ストリートツイン」。カスタマイズ用の純正オプションが豊富に用意される。 拡大
「トライアンフ・ストリートツイン」
「トライアンフ・ストリートツイン」 拡大

■2台の兄弟車も同時デビュー

この日は、ボンネビルシリーズの新たなスポーツモデル「スラクストンR」も披露された。メカニズムの主要部分はボンネビルT120と共通ながら、エンジンには専用チューンが施され、97ps/6750rpmの最高出力と11.4kgm/4950rpmの最大トルクを発生する。
カフェレーサー風のスタイリングは、セパレートタイプのドロップハンドルやシングルシート、ショーワ製の倒立フォーク(フロントサスペンション)、アルミ製のスイングアーム、オーリンズ製リアサスペンションなどからなるもので、スポーツライディング向けの仕立てとなっている。

もう1台、“ボンネビルファミリーのエントリーモデル”としてラインナップされる「ストリートツイン」には、上記水冷エンジンのボアのみ縮小された899cc並列2気筒SOHC(55ps/5900rpm、8.2kgm/3230rpm)が搭載される。トランスミッションもボンネビルT120やスラクストンRの6段とは異なる5段式。シートの高さがボンネビルT120比で40mm、スラクストンR比で60mm低い750mmにとどめられるなど、シリーズ中最もフレンドリーなキャラクターが与えられている。

各モデルの価格は、以下の通り。カッコ内は発売時期。
・ストリートツイン:99万9500円~102万1500円(2016年1月23日)
・ボンネビルT120:145万円~148万8880円(2016年3月下旬)
・スラクストンR:価格未定(2016年4月下旬)

エンジンやエキゾーストパイプ、ホイールを含め、ボンネビルT120を黒基調でドレスアップした「ボンネビルT120ブラック」も、145万円~148万8880円の価格で2016年3月下旬に発売される。

(webCG 関)

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