新型メルセデス・ベンツCクラス クーペ、発売
2016.03.14 自動車ニュース![]() |
新型「メルセデス・ベンツCクラス クーペ」発売
メルセデス・ベンツ日本は2016年3月14日、「Cクラス クーペ」の新型を発表。同日、販売を開始した。
■より美しく、よりスポーティーに
2015年夏にドイツで発表された新型Cクラス クーペが、日本でも発売された。新型Cクラス クーペは「W205」と呼ばれる現行型Cクラスをベースとしながら、Aピラー以降のボディーが専用設計になっている。
ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4705×1810×1405mm。先代に比べて全長は65mm、全幅は30mm拡大された。ホイールベースも80mm延長され、Cクラス セダンと同じ2840mmになった。
エクステリアは、フロントマスクをひと目でCクラスファミリーの一員とわかるデザインとしながら、シングルルーバーが備わるダイヤモンドラジエーターグリルを採用することでスポーティーさと優雅さを強調。LEDハイパフォーマンスヘッドライトが全車標準装着となる。
サイドビューでは、先代がサッシュ付きドアを採用していたのに対し、新型はサッシュレスドアとしたことに加えて、高めのベルトラインや天地に薄くなったグラスエリアなどにより、従来以上にシャープな印象を与えている。セダンと異なり、サイドミラーをAピラーの付け根ではなくドアパネルに配置したのも特徴のひとつだ。
リアまわりは、グラマラスなバンパーや横長のテールライトなどにより「Sクラス クーペ」を想起させる堂々たるデザインとなった。さらに日本仕様は、より精悍(せいかん)なスタイリングを実現する「AMGライン」が採用されている。
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■運転支援システムも充実
インテリアは、セダンのデザインを受け継ぎながら、クーペ専用のスポーツシートやリアのサイドパネルなどの採用でスポーティーな雰囲気を強めている。ラゲッジスペースは通常時で400リッター、分割可倒式リアシート(40:20:40)を倒せばさらに荷室を拡大することができる。
エンジンは、最高出力156ps、最大トルク25.5kgmを発生する1.6リッター直列4気筒直噴ターボ。これに7段オートマチックの「7Gトロニックプラス」が組み合わされ、後輪を駆動する。サスペンションはセダン同様、フロント:4リンク式、リア:5リンク式を採用。用意された5つのモードから、好みにあったスロットル特性やシフトスケジュール、ステアリング特性などが選べる「ダイナミックセレクト」が標準装着となる。
安全装備もCクラス セダンと同レベルで、「レーダーセーフティパッケージ」を含む「インテリジェントドライブ」を標準装備。ステアリングアシスト機能付きのレーダークルーズコントロール「ディストロニック・プラス」や歩行者検知機能の付いたブレーキアシストの「BASプラス」、自動ブレーキシステム「PRE-SAFEブレーキ」、後続車に追突の可能性を警告する「リアCPA」、車線逸脱を防ぐ「アクティブレーンキーピングアシスト」、車線変更時に後続車の存在を確認し危険を知らせる「アクティブブラインドスポットアシスト」などが与えられる。
Cクラス クーペのラインナップと価格は以下の通り。ハンドルの位置は、ともに右のみとなる。
・C180クーペ スポーツ:547万円
・C180クーペ スポーツ+:585万円
(文=生方 聡)