マセラティ・レヴァンテ(後編)
2017.01.05 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続きマセラティ初のSUV「レヴァンテ」がテーマ。他のマセラティ同様、イタリアンプレミアムの世界観を体現するレヴァンテは、どんな人にお薦めか。谷口視点で分析する!これぞイタリアンプレミアムの世界
ダイナミック性能では谷口信輝から芳しい評価を引き出せなかったマセラティ・レヴァンテ。その採点が辛口になりがちなのは、谷口がオンロード志向の強いスポーティーSUVを評価基準の中心に据えているからと推測されることは前編でも述べたとおり。もっとも、この連載企画はあくまでも谷口の感じたままをお伝えすることがテーマである。そこで後編では、谷口が語ってくれたインテリアの印象などを中心にリポートすることにしよう。
谷口にまずは運転席に腰掛けてもらった。
「アイポイントは高めですね。ちょっとバスに乗っているみたいな感じがしますが……」
谷口は前編でレヴァンテのコーナリングを「ちょっと腰高な感じ」と解説していたが、そんな印象を抱いたのも、このやや高めのアイポイントが災いしていたのかもしれない。もっとも、オンロードでのコーナリングでは時にデメリットともなる高いアイポイントは、路面状態を子細に観察することが重要なオフロード走行では逆に強みとなる可能性がある。
インテリアの作り込みはどうだろう?
「色使いも全体的なまとまりも、オトナっぽさが強いですね。あんまり若者向けじゃないかもしれない」
そう、これぞイタリアンプレミアムの世界観とでもいうもの。ファッションがそうであるように、スポーティーといってもどこかドレッシーで洗練されているのがイタリア式の真骨頂。スウェットパンツ姿で出掛けてしまうどこぞの国のスポーツファッションとは大きく趣が異なるのだ。
「でも、この木目調のフェイシアは、ちょっとオジンくさいかな」
あれ、これまた厳しい意見。もっとも、イタリアびいきの私は、シックなレザーの色合いとよくマッチしていて、とても落ち着いた雰囲気に仕上がっていると思うのだが……。
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