ポルシェ、日本仕様の新型「パナメーラ」を初公開
2017.02.28 自動車ニュース![]() |
ポルシェ ジャパンは2017年2月28日、新型「パナメーラ」の日本仕様を初公開した。
新世代プラットフォーム「MSB」を採用
パナメーラは、ポルシェがラインナップする4ドアのスポーツセダンである。今回の新型は2代目のモデルにあたり、2016年6月にベルリンで世界初公開され、同年10月には日本でもお披露目されていた。
開発に際しては、シャシー、パワープラント、ボディーのすべてを従来モデルから一新しており、特に車両構造については「MSB」と呼ばれるポルシェの新世代プラットフォームを採用。アルミをはじめとした複合素材による軽量ボディーも、同車の特徴となっている。
パワープラントは330psを発生する3リッターV6ツインターボと、同エンジンに走行用モーターとバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド、440psを発生する高出力版の3リッターV6ツインターボ、550psを発生する4リッターV8ツインターボの4種類。また、本年3月のジュネーブショーでは、4リッターV8ツインターボにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせたトップグレード「パナメーラ ターボS E-ハイブリッド」も発表される予定だ。
これらに組み合わされるトランスミッションは、いずれもデュアルクラッチ式ATの8段PDK。駆動方式は4WDが主で、330ps仕様にのみFRも用意されている。
先進のシャシー制御にまつわる装備も充実しており、可変ダンパーの「ポルシェアクティブサスペンション・マネージメント」に加え、チャンバーの容量を60%増した「3チャンバーエアサスペンション」や、「リアアクスルステア」「ポルシェダイナミックシャシーコントロールスポーツ」が新たに設定された。これらの技術の採用により、新型パナメーラは高い動力性能を実現しており、特に4リッターV8ツインターボを搭載した「パナメーラ ターボ」は、ニュルブルクリンク北コースにおいて7分38秒というタイムを記録しているという。
タッチパネルの採用でコンソールをシンプルに
また、デジタル化が進められた操作インターフェイスも新型の特徴で、メーターには中央のエンジン回転計を挟むようにして2つの7インチディスプレイを搭載。センターコンソールに配置された、押しボタン式のスイッチなどは大幅に整理され、代わって空調などを操作するタッチスクリーンが装備された。インフォテインメントシステムには、12.3インチタッチスクリーンを備えた最新世代の「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム」を用いている。
運転支援システムも充実しており、配光制御機能付きのLEDヘッドランプ、アダプティブクルーズコントロール、ナイトビジョンアシスト、レーンキープアシスト、レーンチェンジアシスト、サラウンドビュー付きパークアシストなどが用意される。
ボディータイプは標準モデルと、ストレッチバージョンの「エグゼクティブ」の2種類。ラインナップと価格は以下の通り。
- パナメーラ:1132万8000円
- パナメーラ4:1182万8000円
- パナメーラ4エグゼクティブ:1303万円
- パナメーラ4S:1591万円
- パナメーラ4Sエグゼクティブ:1762万円
- パナメーラ4 E-ハイブリッド:1407万円
- パナメーラ4 E-ハイブリッド エグゼクティブ:1529万円
- パナメーラ ターボ:2327万円
- パナメーラ ターボ エグゼクティブ:2540万円
(webCG)