「Eクラス」史上最速の「メルセデスAMG E63 S 4MATIC+」発売
2017.05.31 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2017年5月31日、「Eクラス セダン」のトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG E63 S 4MATIC+」を発表し、同日、販売を開始した。
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4リッターV8ツインターボを搭載
現行のEクラス セダン/ステーションワゴンには、最高出力401psのV6ツインターボエンジンを搭載する「メルセデスAMG E43 4MATIC」がラインナップされている。今回追加されたのは、さらにパワフルな4リッターV8直噴ツインターボを積むメルセデスAMG E63 S 4MATIC+で、セダンのみの設定となる。
この4リッターV8直噴ツインターボは、「メルセデスAMG GT」のエンジンと基本設計を共有するもので、上級グレード「AMG GT S」のエンジンが最高出力510psと最大トルク650Nmを発生するのに対し、E63 S 4MATIC+では612ps、850Nmとさらにハイパフォーマンスに。これは、先代の「E63 S 4MATIC」の5.5リッターV8と比べても27psと50Nm強力なもので、0-100km/h加速は3.4秒と、Eクラス史上最速を誇る。
トランスミッションは、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを用いた9段AT「AMGスピードシフトMCT」を搭載。9段トランスミッションを採用するのは、「63シリーズ」としては初となる。駆動方式は4WDで、通常は前後トルク配分を前50:後50〜前0:後100の範囲で最適に配分。一方、ドリフトモードを選べば、トルク配分を前0:後100に固定することもできる。
サスペンションは電子制御エアサスペンションの「エアボディーコントロール」をベースにメルセデスAMGが開発した「AMGライドコントロールスポーツサスペンション」を採用。走行状況に合わせてスプリングレートと減衰力を制御することで、快適な乗り心地からスポーティーな走りまでを自在に楽しむことが可能だ。また、高速走行時には車高を下げて安定性を高める。
エクステリアでは、Aピラーから前方をEクラス セダンとは異なる専用デザインとすることで差別化を図っている。ボンネットをフロントフェンダーとバンパーの内側に独立させたデザインやツインルーバーのフロントグリル、大型のエアインテークを備えるバンパーなどにより、力強いフロントマスクを形成。また、リアビューについても、専用デザインのトランクリッドスポイラーやディフューザー風インサートが施されたリアスカート、左右4本出しのエキゾーストパイプなどにより、迫力のあるスタイルに仕上げられている。
インテリアは、フラットボトムのステアリングホイールや、サイドサポートが強化されたフロントシート、ナッパレザーが施されたダッシュボード、IWCデザインによるアナログクロックなどにより、スポーティーさと高級感を高めている。
価格は1774万円で、ステアリングは左右いずれも選ぶことが可能だ。
(文=生方 聡)