日産が「エクストレイル」をマイナーチェンジ
2017.06.08 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2017年6月8日、ミドルサイズSUV「エクストレイル」のマイナーチェンジを発表。同日、販売を開始した。
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運転支援システム「プロパイロット」を採用
エクストレイルは日産が2000年に発売したミドルサイズのクロスオーバーSUV。2013年に3代目となってから、今回が初めてのマイナーチェンジとなる。
先進装備の充実がうたわれており、特に「プロパイロット」の採用がアピールポイントとされる。これは現行型「セレナ」で初めて装備された技術で、高速道路の同一車線内を走行する際の、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動的に制御する。ほかにも、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」、後方を横切る車両を検知して注意喚起する「後退時車両検知警報(RCTA)」、走行車線を逸脱しそうな場合に注意を喚起する「車線逸脱防止支援システム(インテリジェントLI)」が新たに装備された。駐車時の操作を支援する「インテリジェントパーキングアシスト」も機能が強化されている。
使い勝手の向上も図られており、ハンズフリー機能付きの「リモコンオートバックドア」が新たに採用された。リアバンパーの下に足先を入れて引き戻すことで、自動的にドアのロック解除と開閉ができる。また室内では、「20X」(2列シート仕様)の後席にリクライニングと前後スライドの調整機構が追加された。シートバックもこれまでの6:4の2分割から4:2:4の3分割に変更。荷室長が900mmから1100mmに伸ばされたことで、荷室容量はこれまでの550リッターから565リッターに増えた(2列シート仕様車)。
ボディーカラーは赤が2種類に
エクステリアデザインでは、フロントマスクを中心にディテールが変更されている。「Vモーショングリル」をワイド化してキャラクターラインを強調し、よりプログレッシブでダイナミックな表現を追求したという。「タフギア」という商品コンセプトを強化する狙いだ。ヘッドランプとリアコンビネーションランプはブラックハウジングで輪郭を強調し、ハイテク感と精悍(せいかん)さを両立させようとした。
ハイブリッドモデルには、クロームモールディングを使った専用のサイドビューデザインが用意される。ボディーカラーには「プレミアムコロナオレンジ」「ガーネットレッド」などの新色6種類を採用。トレンドの赤を2種類そろえた、全12色の設定とした。
インテリアでは、ステアリングホイールが下部をフラットにした新形状となった。インストゥルメントパネルのパッドも新しいデザインになっている。コンソールリッドのステッチやドアフィニッシャーカラーの変更で、ワンランク上の上質感を目指したという。
価格は219万7800円から309万8520円。
また、標準車のマイナーチェンジにともない、オーテックジャパンが手がけるカスタマイズカー「モード・プレミア」および「エクストリーマーX」も刷新。また新たに「助手席スライドアップシート」も設定された。
価格はモード・プレミアが307万1520円から366万5520円。エクストリーマーXが298万2960円から328万3200円。助手席スライドアップシートが282万5000円から333万4000円。
(文=鈴木真人/写真=向後一宏)