フォルクスワーゲン、100%EVの「e-ゴルフ」を発売
2017.10.20 自動車ニュース![]() |
フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は2017年10月19日、「ゴルフ」の電気自動車(EV)版である「e-ゴルフ」を発表し、同日、インターネットの専用サイトを通じて受注を開始した。注文受け付けは同年12月25日までで、年末から納車を開始する。
e-ゴルフは、「ゴルフGTE」「パサートGTE」「パサートヴァリアントGTE」に続き、VGJが手がける4番目の電動化車両にして、初の100%電動化車両である。
容量35.8kWhの駆動用バッテリーをフロア下部に搭載しており、最大航続距離は301km(JC08モード)。このバッテリーは普通充電(3kWと6kWに対応)のほか、CHAdeMO規格の急速充電にも対応している。電気モーターは最高出力136ps(100kW)、最大トルク290Nmを発生する。
シフトレバーで調整可能なブレーキエネルギー回生システムを備えており、通常の「D」レンジでは、走行抵抗を極限まで減らすコースティング(滑走)走行を優先。シフトレバーを左に倒して「D1」「D2」「D3」の順にシフトすると、回生ブレーキが強くなり、より積極的に充電を行う。さらに、最も回生ブレーキが強力な「B」レンジも用意される。ドライビングプロファイル機能も備えており、「ノーマル」「エコ」「エコ+」の3つのモードが選択可能。モーターの出力やエアコンの制御などを変更して、航続距離を調整できる。
モバイルオンラインサービスの「Volkswagen Car-Net」にはEV専用機能が追加されており、充電ステーション検索や、予約充電サービスの「e-Remote」が利用できる。
先進安全装備については、最新のゴルフファミリーと同等のものを備えており、渋滞時追従支援システムの「トラフィックアシスト」や歩行者にも対応する緊急ブレーキの「フロントアシスト」などによりドライバーをサポートする。
ボディーカラーは「ピュアホワイト」のみの設定。ブルーの差し色やC字型のLEDポジションランプにより、フォルクスワーゲンの電動化車両であることをアピールしている。
価格は499万円。「平成29年度 クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金制度」の対象となっており、購入後の申請によって30万1000円の補助を受けられる。
(webCG)