ランドローバー・レンジローバー ヴェラール ファーストエディション(前編)
2017.11.16 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回の主役はレンジローバーファミリーに追加された第4のモデル「ヴェラール」である。スタイリッシュなボディーをまとう新しいレンジローバーの登場に、谷口は何を思う?「このスタイリング、本当にカッコいい」
かつてこの連載で「レンジローバー」の最上級グレードである「SVオートバイオグラフィー」に試乗したとき、谷口信輝がいたく気に入ってしまったのを覚えているだろうか。そんなことがあったので、谷口がレンジローバーの新しい仲間、ヴェラールをどう見ているのか、筆者はとても興味を持っていた。実車を前にして、谷口自身も「ヴェラール、カッコいいですよね」と興味津々のようだ。
ヴェラールのスリーサイズは全長4820×全幅1930×全高1685mmである。全長と全幅を見ると、レンジローバーファミリーの「レンジローバー スポーツ」(4855×1985×1800mm)に近い。しかし、全高については10cm以上も低いというユニークなフォルムを持っている。
おまけに、今回連れ出した「ヴェラール ファーストエディション」は、外径が見るからに大きい22インチサイズのタイヤを履いている。低く構えて、足が長い、見るからにスポーティーなプロポーションが自慢だ。
「あれっ、コレ、いいじゃないですか。こういうの好きだなぁ」
そう言って谷口がチェックしているのは“フラッシュドアハンドル”である。ドアにロックを掛けるか、あるいは走行しはじめて8km/hを超えると、ドアハンドルがドアパネルに自動で格納されるようになっている。こんな仕掛けのかいもあって、空気抵抗係数はランドローバーで最も低い0.32に抑えられているという。
すっきりとしていて無駄を省いたヴェラールのスタイリングには、その奥に、同時にダイナミックな走りを予感させる、線の太い、安定した骨格が透けて見えるかのようである。ヴェラールの美しさは、表面的なラインやディテール処理に依存するのではなく、フォルムそのものが放っていると見ていいだろう。そこには、なだらかな曲線を描く優雅なルーフラインこそない。しかし、その世界はきわめてクーペ的である。
「このスタイリング、すごくいいですよね。本当にカッコいい」
そう言って、ヴェラールをためつすがめつ眺める谷口も、おそらく同じ印象を持っていたのではないだろうか。
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