ジャガーFタイプSVRクーペ(後編)
2017.12.07 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き「ジャガーFタイプSVRクーペ」に試乗する。スポーツカーにとって速さは大事、しかしどう速いかもとても重要だ。しなやかさを大切にするジャガーの流儀を、谷口はどう受け止めるのだろうか?ジャガーの足まわりは難解!?
大きく開いたフロントのエアインテークが、ただならぬ走りの気配を醸し出しているジャガーFタイプSVR。スーパーチャージャー付きの5リッターV8エンジンは、ジャガーのロードカー史上最強の575psを誇り、実際に乗ってもレーシングドライバーの谷口信輝をして「これは速い!」と言わしめるほどのパワーを備えていた。
しかし、谷口はぽつりとこうつぶやいた。
「ハンドリングにちょっと気になるところがあるんですよね……」
FタイプSVRの足まわりは575psものパワーを路面に効果的に伝え、併せてより軽快なフットワークを実現するために、強化と軽量化が同時に施されている。それだけではない。スポーツカーである前にジャガーブランドのクルマとして、しなやかで上質な乗り心地を得るために、専用のチューニングが施されたアダプティブダンパーが装着されているのだ。スポーティーでありながら、ジャガーならではの快適な乗り心地も放棄しない、これぞジャガースポーツ! と呼びたくなる足まわりの、どんなところが気になったのだろうか。
「乗り心地は独特で、例えばドイツ車の、アウディなどとはまったく違う世界。路面からの入力に対してフワンフワンとしているところがあって、確かに快適です。ドライビングモードをダイナミックに変更すると足まわりが一段と引き締まるのがわかります。でも、このフワンフワンという傾向は基本的には変わりませんね」
車両の挙動を完全に掌握したい谷口にとっては、このフワンフワンこそが大敵なのである!
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