アウディが新型フラッグシップSUV「Q8」を世界初公開
2018.06.07
自動車ニュース
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独アウディは2018年6月5日(現地時間)、中国の深センで開催された「アウディ ブランドサミット」において、ラグジュアリーSUVのニューモデル「アウディQ8」を世界初公開した。
“Qファミリー”と呼ばれるアウディのSUVラインナップに、新たな最上位モデルが加えられた。アウディQ8は、ラグジュアリー4ドアクーペのエレガンスさと大型SUVの多用途性を兼ね備えたとされており、全長×全幅×全高=4.99×2.00×1.71mのボディーは、基本設計を共有する「Q7」よりも幅広く、短く、低いプロポーションとなっている。
エクステリアは、アウディのシンボルであるシングルフレームグリルに、Qファミリーの新しい顔となる八角形デザインを採用した。さらに、立体的なフロントバンパーや、かつての「アウディ・クワトロ」をイメージさせるブリスターフェンダーなどにより、力強さを強調。一方、特徴的なデザインのLEDヘッドライト/テールライトが、最新のアウディモデルであることをアピールする。クーペらしさを表現するために、窓枠のない“サッシュレスドア”を採用するのもQ8の特徴のひとつだ。
インテリアは、最新の「A8」などと同様、センターパネルに上下2段の液晶パネルを配したMMIタッチレスポンスを採用。フルデジタルメーターの「バーチャルコックピット」とともに、先進的な雰囲気を形成している。シートは2列、定員5人という構成で、後席を畳めば最大1755リッターのラゲッジスペースが現れる。
パワートレインは、48V電源システムとマイルドハイブリッドを搭載することで高効率化を実現。駆動方式はフルタイム4WDの「クワトロ」で、機械式センターデフにより、前40:後60に駆動力を配分する。必要に応じて自動的にその比率を変えるのは、従来のクワトロと同様である。ステアリングには、操舵角とともにギアレシオが増すプログレッシブステアリングを採用。また、オプションで4輪操舵機構のオールホイールステアリングが用意される。
最新モデルだけに、ドライバーアシスタンスシステムも充実しており、アダプティブクルーズコントロールなどに加えて、2019年には、車庫入れや車庫から出す操作をスマートフォンを介して指示できるリモートガレージパイロットが導入される予定だ。
ヨーロッパでの販売は、2018年第3四半期に開始される予定となっている。
(文=生方 聡)