ポルシェが「911スピードスターコンセプト」を発表

2018.06.11 自動車ニュース webCG 編集部
「ポルシェ911スピードスターコンセプト」
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独ポルシェは2018年6月8日(現地時間)、ドイツ・ツッフェンハウゼンで開催された「ポルシェ スポーツカー70周年」公式祝賀会において、「911スピードスターコンセプト」を世界初公開した。

 
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デザインはもちろん走りも特別

ポルシェ911スピードスターコンセプトは、2018年がポルシェ初のスポーツカーである「356ロードスター」の第1号車が登録(1948年6月8日)されてから、70周年にあたることを記念して製作されたコンセプトモデルである。

低いスタイリングは「ポルシェ356 1500スピードスター」などといった過去のスピードスターに通じるもので、大きく傾斜したフロントウィンドウや、短いウィンドウフレーム、それに合わせて小型化されたサイドウィンドウなどが特徴。シート後方にはロールオーバープロテクション構造と、それを覆う形でダブルバブル形状のカーボンファイバー製リアカバーを装備しており、カバー中央の透明なプレキシガラス製ディフレクターには「70 years of Porsche」のロゴを施している。

車体は「911カレラ4カブリオレ」のワイドボディーだが、フェンダー、フロントフード、リアカバーには軽量な炭素繊維複合材料を採用。ボディーカラーは「GTシルバー」と「ホワイト」のツートンとなっており、50年代スタイルのセンター燃料タンクキャップやクラシックなタルボ形状のドアミラー、十字形の表面処理が施されたヘッドライトカバーなど、各所に特徴的なデザインを取り入れている。これらはいずれも往年のモータースポーツをモチーフにしたもので、例えばヘッドライトカバーの処理は、飛び石による破損を防ぐためのテーピングを表したものだという。Bピラーと車体後部には、圧延金メッキされた「Speedster」のレタリングを施している。

このほかにも、フックスデザインの21インチホイールにはハイグロスポリッシュのクローバーリーフを採用。ハブへの固定には、このタイプのホイールとして初めてセンターロック方式を用いている。

一方、インテリアにはライトブラウンのアニリンレザーカバーを使用したクラシカルなカーボン製フルバケットシートを装備。軽量化のためにナビゲーションシステムやラジオ、エアコンなどはすべて撤去されている。また雨などから車内を守るため、歴代のスピードスターと同じく軽量トノカバーを採用。このカバーは8カ所のファスナーで取り付けが可能となっている。

デザインだけでなく、動力性能についても他の911とは差別化を図っており、足まわりには「911 GT3」由来のシャシーを採用。チタン製のテールパイプを備えたエキゾーストシステムや6段マニュアルトランスミッションと組み合わされるエンジンは、500psの最高出力を発生し、最高回転数は9000rpmに達する。

同車の開発は、「911 GT2 RS」や「GT3 RS」と同じくヴァイザッハのポルシェ モータースポーツセンターが担当。今後数カ月で市販化を進めるか否かの判断を下すとしている。

(webCG)

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