【オートモビル カウンシル2018】アストンマーティンは「DBSスーパーレッジェーラ」を展示

2018.08.04 自動車ニュース
「オートモビル カウンシル2018」でのアストンマーティン・ジャパンの出展ブース。新型車「DBSスーパーレッジェーラ」が一般向けに初公開された。
「オートモビル カウンシル2018」でのアストンマーティン・ジャパンの出展ブース。新型車「DBSスーパーレッジェーラ」が一般向けに初公開された。拡大

アストンマーティン・ジャパンは2018年8月3日、千葉・幕張メッセで開催中の「AUTOMOBILE COUNCIL 2018(オートモビル カウンシル2018)」(開催期間:8月3日〜5日)において、「ヴァンキッシュS」の後継となるフラッグシップモデル「DBSスーパーレッジェーラ」を日本で初めて一般公開した。

「DBSスーパーレッジェーラ」の日本導入について語る、アストンマーティン・ジャパン マネージングディレクターの寺嶋正一氏。
「DBSスーパーレッジェーラ」の日本導入について語る、アストンマーティン・ジャパン マネージングディレクターの寺嶋正一氏。拡大
「ヴァンキッシュS」に代わるフラッグシップモデルである「DBSスーパーレッジェーラ」。最高出力725psを発生する5.2リッターV12ターボエンジンをフロントミドに搭載しており、最高速は340km/hに達する。
「ヴァンキッシュS」に代わるフラッグシップモデルである「DBSスーパーレッジェーラ」。最高出力725psを発生する5.2リッターV12ターボエンジンをフロントミドに搭載しており、最高速は340km/hに達する。拡大
アストンマーティン・ジャパン マネージングディレクターの寺嶋正一氏(右)と、英アストンマーティンのヘリテージ部門を担うジュリアン・レン氏(左)。レン氏は1974年生まれで、かつては英国最大のアストンマーティンのディーラーに勤務。その後、プライベートバンクを経て2018年5月より現職。今回が初来日となる。
アストンマーティン・ジャパン マネージングディレクターの寺嶋正一氏(右)と、英アストンマーティンのヘリテージ部門を担うジュリアン・レン氏(左)。レン氏は1974年生まれで、かつては英国最大のアストンマーティンのディーラーに勤務。その後、プライベートバンクを経て2018年5月より現職。今回が初来日となる。拡大
アストンマーティン ワークスで完全レストアされた「DB6 Mk2ヴォランテ」。1969年7月から1970年11月までの間に、わずか38台のみが生産された。レストア済みの車両は2億2000万円で販売される。
アストンマーティン ワークスで完全レストアされた「DB6 Mk2ヴォランテ」。1969年7月から1970年11月までの間に、わずか38台のみが生産された。レストア済みの車両は2億2000万円で販売される。拡大
100年を優に超える歴史を誇るアストンマーティン。今後は新車部門とレース部門に加え、かつてメイン工場だったニューポートパグネルに設立されたヘリテージ部門も事業の柱となる。
100年を優に超える歴史を誇るアストンマーティン。今後は新車部門とレース部門に加え、かつてメイン工場だったニューポートパグネルに設立されたヘリテージ部門も事業の柱となる。拡大

最高出力725psの新たなフラッグシップ

DBSスーパーレッジェーラは、欧州でのワールドプレミアとほぼ同時となる6月27日に、日本でも優良顧客と関係者を集めたクローズドイベントでお披露目されていたが、公の場でのデビューは今回が初となる。オートモビル カウンシル2018の会場に用意された出展ブースで行われたプレスカンファレンスでは、アストンマーティン・ジャパンのマネージングディレクターである寺嶋正一氏が登壇し、DBSスーパーレッジェーラをあらためて紹介した。

寺嶋氏は、「アストンマーティンは1913年に設立された最も古い英国のラグジュアリーカーブランドのひとつで、設立から現在までの105年間で約9万台のクルマを生産。量産モデルの自動車メーカーであればわずか1週間で生産してしまうほどの数ですが、そのうちの95%が今もなお走行可能な状態にあります」と、ブランドのヒストリーを語った。

さらに2015年にアストンマーティン・ラゴンダ社の最高経営責任者であるアンディ・パーマー氏から発表された次の100年に向けて打ち立てたセカンドセンチュリープランも紹介。「われわれの使命は、世界で最も美しいクルマを作るということ。今後7年間で7台のニューモデルを投入し、これを7年ごとに繰り返します。そのセンチュリープランの第1章として登場したのが、すでに日本でも販売を開始した『DB11』で、こちらは大きな成功を収めています」とスピーチし、「昨年11月にデビューしたピュアスポーツカーの『ヴァンテージ』はその第2章、今回紹介する最新モデルのDBSスーパーレッジェーラは、復活した究極を意味するその車名とともに、印象的な第3章となります」と続けた。

DBSスーパーレッジェーラはDB11をベースに開発されたもので、前後のトレッドが拡大され、大型のフロントグリルを備えたアグレッシブなアピアランスは、アストンマーティンに詳しいファンならひと目でその違いを言い当てることができるだろう。ボディーはDB11と比較して77kg軽量化。これがスーパーレッジェーラ(超軽量を意味するイタリア語であり、同時にボディーワークを担当したカロッツェリアの社名でもある)のゆえんである。搭載されるエンジンはDB11由来の5.2リッターV12で、最高出力が725psに向上され、その最高速度は340km/hに達するという。

“ヘリテージ”を3本目のビジネスの柱に

DBSスーパーレッジェーラのほかにも、今回ブースには「DB6 Mk2ヴォランテ」を展示し、それに合わせ英国からアストンマーティンのヘリテージ部門を担うアストンマーティン ワークスのヘリテージディレクター、ジュリアン・レン氏も来日した。

プレスカンファレンスでは、「アストンマーティン ワークスは、1960年代初頭(高速自動車道)M1の開通をきっかけに、ミドルセックスのフェルトハムからニューポートパグネルに生産拠点を移しました。速度制限がもたらされる以前の高速道は、性能向上のための手軽なテストコースだったのです。ニューポートパグネルでスポーツカーを製造していた52年間、1万3300台以上の車両を世界中の顧客に向けてデリバリーしました。ここで設計、製造されたアイコニックなモデルたちの中には、『DB4』『DB5』『DB6』『V8ヴァンテージ』、ウィリアム・タウンズの(設計した)『ラゴンダ』、そしてオリジナルの『DBS』(1967年に発表、映画『女王陛下の007』にボンドカーとしても登場)などがあります。今回展示されたDB6 Mk2ヴォランテは、1969年7月から1970年11月までの期間、わずか38台しか生産されませんでした。(その中の貴重な1台を)プリンス・オブ・ウェールズが21歳の誕生日に受け取ってから今日まで所有し続けていることからも、愛されるべきクルマであることが分かります。グッドウッドグリーンとベージュのインテリアというオリジナルのカラーコンビネーションが与えられた(今回会場に展示されている)この車両は、アストンマーティン ワークスの手で完全レストアを受け、さらに希少性が高まったといえます」と語った。

ジュリアン・レン氏はプレスカンファレンス終了後の個別インタビューで、「アストンマーティンのヘリテージ部門は、新車の開発・販売、レースに続く3つ目の大きな柱になります。自社の歴史に敬意を払い、新車と同様に過去のモデルの魅力を世界中のカスタマーに届ける役割を担っています。すでに何台かの在庫を持つ新車同様に仕上げられたヘリテージモデルの販売はもちろん、カスタマーが所有するヒストリックモデルのレストア業務も行います。レストアに当たっては公式鑑定書発行の準備も進めています」と、今後の抱負を語った。

レン氏が、本国以外での公の場でこうしたプレゼンテーションを行うのは、日本が初めてであったという。それは、アストンマーティンが日本市場と成熟した日本のカスタマーに期待していることの表れでもあろう。

(文と写真=櫻井健一)


 

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