今年もいろいろありました!
清水草一の2018年私的10大ニュース
2018.12.17
デイリーコラム
あのお騒がせニュースは何位に?
2018年は、クルマに関して地味なようで派手、派手なようで地味な年だったような気がします。自分でも意味がよくわかりませんが、つまり記憶力が衰えてきたってことでしょう。
それでは、清水草一の私的な自動車関連10大ニュースをば、ハナクソでもほじりながらお読みください。一応、なるべく明るいニュースが上位に来るようにしたので、序盤は暗めです。
10位:日産ノート 登録車の販売1位(たぶん)
予告に反し、いきなり暗めのニュースではなくてスイマセン。まだ年内なので確定してませんが、日産車が年間1位になれば初めてですか? 正直なところ、「まさかそんなことが」って気がしませんか? まさか「e-POWER」がそんなにウケるなんて、いまだに信じられないです。人間、希望を捨てちゃいけないってことですね。
9位:ゴーン会長逮捕
ごーんと暗いニュースになりましたが、まだ「推定無罪」の状態です。それでも、もうゴーン氏が日産に戻ってくることはないでしょう。
私が懸念するのは、ルノーと日産の合併より、今後日産を率いる経営陣に人物がいるのかってことです。日産が念願(?)の資本独立を果たしたところで、赤字に転落したりしたんじゃ意味ないわけで。少なくとも現状は、どーも頼りないメンツに思えてなりません。
8位:あおり運転
非常に暗いニュースですね。もしも運転中にカッと来たら、「相手はアンドレ・ザ・ジャイアントだ」と思うことにしましょう。瞬時に怒りが引きます。
7位:N-BOX トータルで国内販売1位
昨年に引き続きの1位ゲット(たぶん)。でもなぜここまで売れまくっているのか、なぜ「タント」や「スペーシア」じゃなくて「N-BOX」なのか、私にはいまだによくわかりません。
6位:超絶スピード違反 相次ぎ摘発
ついに日本のスピード違反も280km/hまで行きましたが、あの南阪奈道路での「日産GT-R」による違反動画を拝見して、私は衝撃を受けました。
メーター上は300km/hくらいまで行っているのですが、発進からそこまで、30秒くらいだったのです。そこから推測するに、当該車両はノーマルか、ノーマル+αくらいだと思われます。それであの超絶加速! 1速、2速での狂気のタコメーターの上昇ぶり、すんげぇ!
あれを運転していた人は、それをスマホを片手に持って撮影しながら、ずーっと片手運転していたのです(たぶん)。
何が言いたいかと申しますと、現代のスーパースポーツの性能はそこまで行っており、スピードを出すだけなら、テクニックもなにもほぼ必要なくなっているということです! これじゃ、スピードへの情熱が衰えるはずだ……。だって、なんも難しいことがないんだから。
スピードに情熱を燃やす時代は完全に終わった。心からそう思いました。
上位はグッと明るい話題に
5位:懐かしカーブーム続く
スピードへの情熱の衰えのせいかどうか、ネオクラシックカーブームが続いています。私も昨年、ネオクラシックカーを買ったので(フェラーリ328GTS)、時流に乗っております。わーい。
4位:登録車の自動車税引き下げへ
うーん、さすがトヨタ&豊田章男社長の政治力はすごいなぁ。
日本の自動車税制は保有税が高すぎるのは確かですが、その分走行税(燃料税等)は欧州諸国よりだいぶ低いので、都市と地方の格差縮小には役立っていたはずです。地方はクルマがなきゃどうにもならないので、走行税を重くすると地方の負担が増えますから。
自動車税の引き下げと同時に、今後ズバリ「走行税」の導入も検討されるとのことで、それは都市より地方のドライバーにしわ寄せがいくことになります。
3位:ジムニーとセンチュリーが約20年ぶりにフルチェンジ
どちらも20年ぶりにふさわしい、すばらしいクルマになっていました。よかったよかった。
2位:新名神 高槻―神戸間開通
橋げた落下事故で開通が1年遅れましたが、3月に無事開通しました。これで関西圏最大の難所だった宝塚トンネル渋滞が大幅に緩和されました。よかったよかった。
1位:外環道千葉県区間開通
千葉県は成田闘争の影響で収用委員会がしばらく解散状態だったので、永遠に開通しないかもと懸念した時期もありましたが、2004年に再建され、今年無事開通にこぎつけて本当によかったです。開通前は何度も現地に足を運んで、用地買収や工事の進捗(しんちょく)ぶりを観察していましたが、いざ開通して走ってみると、半地下の掘割構造は意外と単調で、特に感慨も湧かず、拍子抜けでした。でもこれで首都圏の交通の流れは確実に改善されました。よかったよかった。
(文=清水草一/写真=日産自動車、NEXCO東日本、webCG/編集=藤沢 勝)

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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