それはまさに“屋根付きのF1マシン”
加速するアストンのミドシップ・ハイパーカー戦略

2019.08.05 デイリーコラム

ブランド初のミドシップは数量限定のスペシャルモデル

この夏、世界限定500台のハイパーカー「ヴァルハラ」の開発プロセスを提示する“ショーケース”イベントを、全世界の愛好家のためにスタートしたことにより、次なる局面へと入ったアストンマーティンのミドシップ戦略。2016年に、同じくショーケースイベントで「ヴァルキリー」(当時はまだこの車名ではなかったが)を初公開して以来、矢継ぎ早に精力的なアプローチを展開している。

その嚆矢(こうし)となったヴァルキリーは、サーキット専用モデルとして開発・製作されたFRの「ヴァルカン」では飽き足らず、さらなる高みを目指すために開発された、やはりサーキット志向の強いミドシップのハイパーカーだ。当初は「AM(アストンマーティン)-RB(レッドブル)001」と名づけられていたことからも分かるように、2016年からパートナー契約を結び、2年後の2018年からはタイトルスポンサーとしてその活動を支えるようになったF1の有力チーム、レッドブル・レーシングとの“コラボレーションモデル”である。

現代のF1シーンにおける最高の名匠、レッドブルのエイドリアン・ニューウェイ氏が「ロードカーを手がけてみたい」という積年の夢をかなえるべく開発したというこのヴァルキリーは、当代最新のF1テクノロジーの粋を集めたカーボンファイバー製モノコックに、英国のみならず、世界のモータースポーツと密接な関わりを持つ名門、コスワース社とともに開発した6.5リッターの自然吸気V12エンジンをミドシップ搭載する。

いよいよ詳細が公開され始めた「アストンマーティン・ヴァルハラ」。日本では2019年7月22日に初公開された。
いよいよ詳細が公開され始めた「アストンマーティン・ヴァルハラ」。日本では2019年7月22日に初公開された。拡大
2017年10月に東京・青山で日本初公開された「ヴァルキリー」と、アストンマーティンのヴァイスプレジデント、マレック・ライヒマン氏。
2017年10月に東京・青山で日本初公開された「ヴァルキリー」と、アストンマーティンのヴァイスプレジデント、マレック・ライヒマン氏。拡大
当代随一のレーシングカーデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイ氏。チームやドライバーにシリーズタイトルをもたらしたものを含め、あまたのF1マシンを手がけてきた。(写真:Mark Thompson/Getty Images)
当代随一のレーシングカーデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイ氏。チームやドライバーにシリーズタイトルをもたらしたものを含め、あまたのF1マシンを手がけてきた。(写真:Mark Thompson/Getty Images)拡大
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