テスラ・モデル3(前編)

2019.08.08 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 既存の「モデルS」や「モデルX」よりもコンパクトな、4ドアセダン型の電気自動車「テスラ・モデル3」。試乗のチャンスを楽しみにしていた“テスラ好き”のレーシングドライバー谷口信輝の第一印象は?
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スイッチがなくても問題なし

「シンプルーっ!」

テスラ・モデル3の運転席に初めて腰掛けたとき、谷口信輝は思わずそう叫んでいた。

たしかに、ドライバーの真っ正面にはハンドルと2本のレバー以外、なにもない。その光景は、テスラ好きの谷口でさえ驚くくらいシンプルなものだ。では、ここまで操作系がなにもなくて不自由するかといえば、そんなことはなく、ナビゲーションやエアコンだけに限らず、ライトの自動オン/オフやドアミラーの調整に至るまで、センターコンソール上の巨大タッチディスプレイが大活躍する。

例えば、ドアミラーを調整するときはディスプレイ上でどちらのミラーを動かすかを選択したうえで、ステアリング上の左側にあるロータリースイッチを使って操作する。テスラ自慢のアダプティブクルーズコントロール+レーンキープアシストのオートパイロットを作動させるには、ステアリングコラムの右側からはえたシフトレバーを下向きに2回立て続けに押し込む、といった具合。

ただし、大型タッチディスプレイを用いる操作は、どれもドライバーが自分好みに一度設定してしまえば、それ以降は基本的に再操作が不要。谷口も驚いたほどシンプルな操作系だけでドライビングできるのは、このモデル3の特徴のひとつといっていいだろう。
「このシンプルな感じ、最初はちょっと寂しいと思ったけれど、すぐに慣れますね」

特に説明を受けなくても、触っているうちになんとなく使い方を覚えてしまった谷口がそんな感想を漏らした。
「別にスイッチ類がなくても不自由しない。これだけでクルマは運転できるんだ……と、なんだかそんな気持ちにさせてくれますね」

 
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