当たるも八卦、当たらぬも八卦!?
東京モーターショー2019の出展車両を大予測
2019.09.02
デイリーコラム
祭りの時期がやってきた!
2019年10月25日から、第46回東京モーターショー2019が一般公開される。近年は入場者数が減っており、2017年の第45回は77万1200人だった。ピークだった1991年の201万8500人に比べるとわずか38%の数字だから、60%以上も減少した。
昔はクルマに対する関心が高く、東京モーターショーは、クルマ関連の情報を得られる有力な場所だった。それが今ではインターネットがあり、自宅にいてもさまざまな情報が入ってくる。ユーザー同士の情報交換も活発だ。東京モーターショーに出掛ける必要性は薄れただろう。
しかし東京モーターショーは、ユーザーと自動車業界が一緒に盛り上がるお祭りだ。ユーザーニーズとか、販売促進だけでは語れないイベントだろう。
そしてショーの華といえば、将来の製品を示唆するコンセプトカーや参考出品車両だ。今回のモーターショーに登場しそうなニューモデルを挙げてみたい。
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新型「日産ジューク」がデビューするが……
【トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)】
現行の「ヴィッツ」は2010年の発売だから、次期型を東京モーターショーでデビューさせる。車名を海外と同じ「ヤリス」に変える可能性も高い。久々のフルモデルチェンジになるため、エンジンとプラットフォームは新開発となる。
エンジンは直列3気筒の1リッターと1.3リッターだ。消費増税後には、排気量1リッター以下の乗用車は、自動車税が4500円引き下げられて年額2万5000円になる。トヨタは従来の1.3リッターや1.5リッターに加えて、1リッターエンジン車にも重点を置き、軽自動車に奪われたコンパクトカーの需要を取り戻す。
【トヨタTjクルーザー】
「Tjクルーザー」は北米向けに開発されるSUVだが、以前の「FJクルーザー」と同様、日本で売られる可能性もある。SUVでありながら、機能はミニバンに近い。後席側のドアはスライド式で、助手席まで畳めるから、車内をフラットな空間にアレンジできる。ホンダの「N-VAN」のような使い方も可能だ。悪路走破力も高く、アウトドアで使いこなせるSUVに仕上げる。
【日産ジューク】
次期型「ジューク」は、海外では2019年9月に発表される。それに続いて発売されるが、現時点で新型を日本に導入する予定はなく、今後も現行型をほそぼそと売り続けるらしい。非常に情けない話だ。
しかし、ジュークは混雑した街中にぴったりのコンパクトSUVだから、これを日本で売らず、どこの国で売るというのだろう。カルロス・ゴーンが去った今、日産内部では「国内市場をもう少し見直すべきだ」という意見も強まっている。ぜひとも国内発売に期待したい。「e-POWER」を搭載するなど、大幅に魅力を増して登場するようだ。
【日産デイズルークス】
次期型「デイズルークス」は、2020年に発売される。現行の「デイズ」をベースに、全高を1760~1790mmに高める。後席側のドアはスライド式で、後席を畳めば自転車のような大きな荷物も積める。装備では「プロパイロット」も採用する。
他に目立った特徴はなく、現行デイズの背を高くした軽自動車と考えればいい。それでも「ホンダN-BOX」「スズキ・スペーシア」「ダイハツ・タント」と同じ売れ筋のジャンルだから、販売台数は必ず伸びる。日産は次期型ジュークを導入するなどして小型/普通車に力を入れないと、ホンダのように軽自動車が中心のメーカーになってしまう。
次期型「スズキ・ハスラー」は新世代プラットフォームに
【ホンダ・フィット】
「フィット」のフルモデルチェンジの方向性は「フォルクスワーゲン・ポロ」などと同様で、外観はあまり大きく変えずに中身を進化させる。ハイブリッドは「ステップワゴン」などに使われるi-MMDの小型車版だ。エンジンは主に発電機を作動させ、その電気を使ってモーターを駆動する。
「ホンダセンシング」に含まれるいわゆる“緊急自動ブレーキ”は歩行者の検知も可能になる。燃料タンクは従来型と同じく前席の下に搭載して空間効率を高め、後席と荷室が広い。そしてフィットに限らず日本のコンパクトカーは、全般的に走行安定性と乗り心地が良くないと言われてきたが、このあたりも重点的に改善する。
【スズキ・ハスラー】
スズキがラインナップする前輪駆動の軽自動車の中で、世代の古いプラットフォームを使う唯一の車種が「ハスラー」だ。今では発売から約6年が経過した。一種のアイデア商品だから後継車種が登場しないことも考えられるが、今はSUVの人気が高い。「ワゴンR」と共通の新しいプラットフォームを使い、従来以上にSUVのデザイン性と機能を高めて登場する。
【ダイハツのコンパクトSUV】
「タント」で採用した新しいプラットフォームは、小型車にも応用できる。そこでダイハツは、前輪駆動をベースにしたシティー派SUVを加える。エンジンは1リッター直列3気筒で、最小サイズのSUVになる。
ここで紹介したクルマはあくまでも予想だから、出品されないことも考えられる。それでも大半の車種がいずれ発売されることは確かなので、新車選びの参考にはなると思う。皆さん、東京モーターショーに出掛けてみてはいかがでしょうか。
(文=渡辺陽一郎/写真=トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、スズキ、ダイハツ工業/編集=藤沢 勝)

渡辺 陽一郎
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆さまにけがを負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。特にクルマには、交通事故を発生させる甚大な欠点がある。今はボディーが大きく、後方視界の悪い車種も増えており、必ずしも安全性が向上したとは限らない。常にメーカーや行政と対峙(たいじ)する心を忘れず、お客さまの不利益になることは、迅速かつ正確に報道せねばならない。 従って執筆の対象も、試乗記をはじめとする車両の紹介、メカニズムや装備の解説、価格やグレード構成、買い得な車種やグレードの見分け方、リセールバリュー、値引き、保険、税金、取り締まりなど、カーライフに関する全般の事柄に及ぶ。 1985年に出版社に入社して、担当した雑誌が自動車の購入ガイド誌であった。そのために、価格やグレード構成、買い得な車種やグレードの見分け方、リセールバリュー、値引き、保険、税金、車買取、カーリースなどの取材・編集経験は、約40年間に及ぶ。また編集長を約10年間務めた自動車雑誌も、購入ガイド誌であった。その過程では新車販売店、中古車販売店などの取材も行っており、新車、中古車を問わず、自動車販売に関する沿革も把握している。 クルマ好きの視点から、ヒストリー関連の執筆も手がけている。
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