「マセラティ・グラントゥーリズモ」の最終モデル「ゼダ」発表 次期モデルは同ブランド初のピュアEVに

2019.11.12 自動車ニュース webCG 編集部
マセラティ・グラントゥーリズモ ゼダ
マセラティ・グラントゥーリズモ ゼダ拡大

伊マセラティは2019年11月11日(現地時間)、「グラントゥーリズモ」および「グランカブリオ」のモデナ工場での生産終了をアナウンスするとともに、最終生産を祝して誕生した「グラントゥーリズモ ゼダ」を公開した。

リアからフロントにかけて外装色が徐々に変化していく「グラントゥーリズモ ゼダ」。
リアからフロントにかけて外装色が徐々に変化していく「グラントゥーリズモ ゼダ」。拡大
「グラントゥーリズモ」の最終モデルとして「ゼダ」は、世界各地を巡業する予定になっている。
「グラントゥーリズモ」の最終モデルとして「ゼダ」は、世界各地を巡業する予定になっている。拡大
モデナ工場での「グラントゥーリズモ ゼダ」の製造風景。同車両の生産完了に合わせ、工場は高性能スーパースポーツカー製造のため、全面改修に入るという。
モデナ工場での「グラントゥーリズモ ゼダ」の製造風景。同車両の生産完了に合わせ、工場は高性能スーパースポーツカー製造のため、全面改修に入るという。拡大

今回、披露されたグラントゥーリズモ ゼダに用いられたゼダ(Zèda)という名称は、マセラティが本社を構えるイタリアのモデナ地方で使われる言葉で“Z”を意味し、「マセラティのルーツへの誇りを示すとともに、終わりの後に訪れる新たな始まりを予感させるもの」と、同社は説明している。

車両はリアセクションからフロントへと進むにつれて、マットのサテン仕上げから徐々にマセラティブルーへと変化していくペイントが特徴。ブランドの過去、現在、未来の架け橋として世界各地を巡業する予定になってる。

グラントゥーリズモならびにグランカブリオの次期モデルは、マセラティ初のピュアEVとなり、新たにトリノで生産を行うと発表されている。マセラティでは同車の生産終了に合わせ、モデナ工場を最先端の技術を注ぎ込んだ新たな高性能スーパースポーツカーの生産拠点とするため、製造ラインの全面改修に入る。それに先立ち、環境負荷を減らした最新技術採用の塗装工場を増築。顧客は自身のオーダーした車両の塗装プロセスを、そこで実際に見学できるようになっている。

マセラティによれば2007年の発表以来、グラントゥーリズモが2万8805台、グランカブリオが1万1715台が販売されたという。

(webCG)

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