アウディRS 5スポーツバック(前編)
2019.11.28 谷口信輝の新車試乗 アウディのハイパフォーマンスモデル「RS 5スポーツバック」に試乗した谷口信輝は思わず、「素晴らしいとしか言いようがない」とコメント。そこまでプロを感心させた、このクルマの美点とは?悔しいけれど目尻は下がる
谷口信輝と私の間には微妙なパワーバランスのようなものがある。というのも、私が個人的に好きなブランドの製品を素直に褒めることが、谷口はあまり面白くないようなのだ。
でも、だからといって本当はいいと思ったクルマを「悪い」と断じるほど、谷口は偏屈な男ではない。そこで結局、渋々とそのよさを認めることになるのだが、そんなときには「ああ、もう!」とか「コンチクショウ!」みたいな言葉が飛び出すのが常。ただし、それらはクルマに対して向けられたものではなく、あくまでも私とのパワーバランスに対する不満であることをご留意いただきたい。
今回、雨の箱根で谷口に試乗してもらったのはアウディRS 5スポーツバック。この連載をご愛読いただいている皆さんであればご存じのとおり、谷口はアウディのよき理解者なのだが、私とのパワーバランスから悔しさをにじませながらそのよさを語るのがお約束となっている。そして今回も、これまでとまったく同じことが繰り返されたのである。
例えば、試乗を終えた直後の谷口にマイクを向けると、こんな言葉が返ってきた。
「うーん、文句なんかあるわけないでしょ! もう! 素晴らしいとしか言いようがありません!!」
そう語りながらも目尻はかすかに下がっているのだから、谷口がいいクルマに触れた喜びに浸っていることは間違いなさそうだ。
「たぶん、今日みたいに雨が降っている箱根で競争したら、これよりも速く走れるクルマってまずないでしょうね」
その理由を、谷口は次のように説明してくれた。
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